うちには個性豊かな人間が大勢いる

中野という女はすぐに迷路に迷い込むのが御得意だ

悪気はないし悪意もない…しかし迷路に迷い込む。
そして泣く
泣く
当然鼻も出る…
事件は数年前に起こった…
また中野が私の前で泣いたのだ…
流れ出る液体…
その量が無限に近いので、思わず私は叫んでしまった…
「泣くな!」
ぶしゅるるるーっ!
えっ?
んっ?
なに?
ぶしゅるるるー!
また聞こえた!
そこには唇を縦に歪め、すごい勢いで鼻をすする中野がいた…
な、中野…顔いがんでる…
あの鼻水はどこへ飛ばされていくんだ?
それにしても中野…
いくら対象外とはいえ男の前でその顔は…
そんな気さくで飾り気のない中野は希少価値である

悩まなければだが…