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The Klimke Approach to Dressage 馬場へのクリムケのアプローチ
By Silk Rottermann シルク・ロッターマン著
【訳】
A Word on the Rider ライダーについて一言
私はこれから言うことを言わないで、この記事を終了することはできません。父にとって、馬が最も重要でしたが、彼はライダーが馬にとっていかに重要かも認識していました。馬の能力を最大限に引き出すためには、ライダーにも、エネルギーと集中を取り戻すための休息が必要です。馬と一緒にいるなら、このことを常に覚えておきましょう。そして、休みが必要だと思ったら、ためらわず取りましょう。重要なレベルの競技に出場する前の小さな休息も有益です。父は、競技場で、引きこもるために、タオルを頭にかぶり外界と自分を遮断して、目前にある競技の曖昧な部分に集中していました。今日において、私は、彼よりも少し恵まれています。馬運車のリビングに引きこもって、目前にせまった競技に集中することができますから。目を閉じて、自分と愛馬の前にあるものに集中します。
昨年のロンドン・オリンピックでは、集中するというこれまでの私の経験と才能が、私に有利に働く特別な出来事がありました。クロスカントリで放馬になった馬がいて、私の出番が1時間延期になりました。放馬が発生した段階では、延期がどのくらいになるかわからなかったので、自分に、落ち着いて集中力を保ち、気を取り乱さないよう言いきかせました。これを可能にするため、私は、馬の馬房に引きこもり、彼に、コースをもう一度説明して聞かせました。彼は、可愛くていつも抱きしめたくなるのですが、頭を私の肩に乗せていました。そのようにして、クロスカントリの出番が来るまで、二人っきりの中身の濃い時間を過ごすことができました。このクロスカントリの走行が、彼が私に与えてくれた最高の走行の一つとなりました。
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