巨匠クリムケ博士の教えを娘でありイングリッド・クリムケが私たちに教えてくれるこの記事の第7弾です。
「小さな一歩」の教えての次は??
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くThe Klimke Approach to Dressage 馬場へのクリムケのアプローチ
By Silk Rottermann シルク・ロッターマン著
【訳】
Foster the Horse’s Personality 馬の個性を大事にする
私の父にとって、正しいトレーニングと馬の個性を発達させることの間には、緊密で切り離すことのできない関係がありました。彼は常に、適切に言っていました、「筋肉だけでなく、特に、馬の個性を強化する必要がある」と。ライダーとして求めるのは、信頼いでき、ポジティブな意味で自分を誇示しようとする自分に自信のある馬です。これは、そのような表現力がより高い得点を得ることのできる馬場馬術には特に有効です。
私の父の最も有名で一番成功をおさめた馬場馬は、ウェストファーレンのセン馬のアールリッチでした。彼は、父が馬に求める「ほら見て!」という表現力の良い例です。正しいトレーニングが、馬自身が自信をもち、自分は巨匠だと感じることのできる域まで馬をもっていることができれば、馬は人と一緒に運動をするのを喜びと感じ、自分を世界に披露したいと思うでしょう。多くの人は、1984年ロサンゼルス・オリンピックでのアールリッチの生き生きとした姿を覚えているでしょう。このペアは、個人金メダルを獲得し、勝利ランで75回の連続踏歩変換を披露しました。
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伸び伸びとした心があって初めて伸び伸びとした動き・表現力ができるようになるのだと思います。それは人でも同じ。何かすると注意されてしまう、ような状態だと、次第にびくびくしてきて、「こんなことをしたら、また叱られるのではないか」などと考え始め、委縮してしまう・・・
よくあることです。言語が通じない馬の場合はなおさらです。馬が、恐れなく、自信を持って動くことができる環境・トレーニングの重要さが、概念的に理解できた気がします。