最近サッカー関係者の方と正月の過ごし方について話をさせて頂いた。
JFAハウスで働く多くの方は元旦を国立競技場で過ごす。天皇杯の決勝は本当の意味でサッカーシーズンの終了だし、同時に新しい年のスタートだ。しかし国士舘大学サッカー部の卒業生の方は、試合終了後大澤先生の元に集まるそうだ。毎年その数60人~70人とか。
卒業生の多くがご家族と一緒に訪れてお節料理を頂きお年玉も?という話も聞く。その日の大澤先生宅は大変な忙しさだと思うが、それが何十年も続いている事にただただ驚いた。そういう先生に出会えた選手も、未だに感謝の気持ちを持って1年の最初に必ず顔を出す選手に出会えた先生もお互い幸せだと思う。
日本代表がアジア大会で優勝したが、ザッケローニ監督も選手も共に「信頼」という言葉を多く使っていた。選手を信頼する事は言葉でいうのは簡単だが実行する事はそんなに簡単ではない。
信頼のベースは信頼できる人物かどうか見極めだ。それは能力の見極めだけではなく、信頼された事に対して何としても応えようとする真摯な気持ちを持った人物かどうか人間性の部分の見極めをする事が大事なのだと思う。短い期間でそういう選手を選んだザッケローニ監督の目は素晴らしかったと思う。しかし年始の話を聞いて、卒業して何十年経っても崩れない信頼関係を未だ持ち続ける大澤先生は本当に素晴らしいと思った。先日15年ぶり位に西が丘でお会いし、
「森本元気か?パンフレット見て娘とビックリしていたところだ。」と声をかけて頂いた。
正月はとっくに過ぎてしまったが近々先生と大学時代のサッカー部のマネージャーだった一人娘の志保子さんと一杯酌みかわせればと思った。