毎時00分に公開して、最終回は23:00です。

読む順番にお気をつけください。




こちらは、妄想のお部屋です。

BL要素が含まれる場合がありますので、ご注意ください。




王様は、ジュンに名乗ることはせず、サトシについても説明しませんでした。

サトシが王子ではなく、スノーホワイトという名前の女の子として暮らした方が幸せになれると思ったからです。

「命を狙った人は捕まえた。

もう安心して良い。

ジュンさんと幸せになりなさい。」

王様は、狩人と城に帰りました。

サトシは、小人達と別れ、ジュンの所に行く事になりました。

ふたりで馬に乗り、着いたのは北の国のお城でした。

ジュンは、北の国の王子だったのです。

サトシはスノーホワイトとして紹介され、ジュンと結婚する事になりました。




1ヶ月後、ジュンとサトシの結婚式が行われました。

もちろん、サトシの父である東の国の王様も招かれています。

美しい新郎新婦に相応しい豪華な結婚式でしたが、皆が気がつかない所で事件が起きていました。

エビィルは、東の国の牢屋に捕らえられていましたが、こっそり逃げ出し、結婚式に参加しようとしていたのです。

名前を変え、結婚式に参加しているお金持ちを捕まえようと思っていたのです。

ところが、裏口から入ろうとした時に、大量のお祝いの品が運び込まれていて、エビィルは誰にも気が付かれずに、荷物をぶつけられました。

勢いがついたエビィルは、堀に落ちてしまいます。

見つかると困るので、助けを呼ぶことは出来ません。

運が悪い事に、変装の為に分厚いマントを着ていて、あっという間に水を吸ってしまい、堀に沈んでしまいました。

後日、王様が魔法の鏡で確認するまで、誰にも気が付かれませんでした。




結婚式が終わり、ジュンとサトシは寝室にいました。

「あの、僕の本当の名前…。」

「君はスノーホワイトだよ。

本当の名前は、スノーホワイト。

それで良いんだよ。」

「えっと、でも、子どもは出来ないから、跡継ぎを産めないよ。」

「もう、何度も言ったけど、君を愛してるんだ。

跡継ぎは、僕の子孫である必要は無いし、姉のこどももいるから、心配いらないよ。

僕とずっと一緒にいて欲しいんだ。

いいよね?」

「ありがとう。

僕もジュンとずっと一緒にいたい。」

ふたりはそのままベッドに沈み、ずっと一緒に、幸せに暮らしました。