毎時00分に公開して、最終回は23:00です。

読む順番にお気をつけください。




こちらは、妄想のお部屋です。

BL要素が含まれる場合がありますので、ご注意ください。




「迎えに来るのが遅くてごめん。

もう少し早く来れたら助かったのに。

でも、本当にあたたかい。」

サトシの頬を撫でたジュンは、自分の顔を近づけ、サトシにキスをしました。

最初は触れるだけの、そして、想いが止まらず、本格的なキスをしてしまいました。

その場にいた小人達や動物達は、見ないように後ろを向きます。

「う、う~ん。」

サトシが唸ったので、ジュンは驚いて身体を離します。

サトシは身体を起こして、咳き込みました。

「ケホ、ケホッ。」

サトシの口から、リンゴの欠片が飛び出しました。

「スノーホワイト!」

ジュンの叫び声に、皆、振り向き、サトシが起き上がった姿を見ました。

「良かった。」

ジュンは、サトシの隣に座りました。

「あれ?えっと?」

訳がわからずキョロキョロするサトシに、ジュンが語りかけます。

「スノーホワイト?

また、命を狙われたみたいだね。

ねぇ、心配だから、僕の所においで。

一緒に暮らそう。」

「え、でも、その。」

ジュンはサトシに抱きつき、耳元に囁きます。

「本当は、男の子なんだよね?

でも、そんなの気にしないよ。」

サトシは驚きましたが、ジュンと一緒に暮らせるのが嬉しくて、サトシもジュンの背中に手をまわしました。




その時、ジュンを探しに行っていた小人達と、王様を連れた狩人が来ました。

王様は、女の子の格好をしたサトシが思っていたより可愛らしい姿なのと、立派な青年がいる事に驚きました。

「お父様!」

サトシは王様の胸に飛び込みました。

「怖い思いをさせてしまったようだね。

無事で良かった。」

「ううん、大丈夫。

皆さんに良くしてもらったし、ジュンにも…。」

ジュンはサトシの横に立ち、王様に挨拶しました。

「ジュンです。スノーホワイトとの結婚をお許しください。」

「あの、お父様、私、ジュンの所に行って、ジュンと暮らしたいです。」

ジュンも、頭を下げました。

王様は、自分の妻のせいで怖い思いをさせた事や、すでに跡を継がせる為に甥を連れて来てしまった事を考えました。

しかも、サトシと一緒にいた青年が誰なのかに気が付きました。

「わかった。すでに国中、お前が死んでしまった事になっている。

お前がしたいようにしなさい。」