毎時00分に公開して、最終回は23:00です。

読む順番にお気をつけください。




こちらは、妄想のお部屋です。

BL要素が含まれる場合がありますので、ご注意ください。




サトシが小人達と生活を始めて3日が経ちました。

朝食の時、サトシは、気になっていた事を質問してみました。

「私が使っているお部屋って、どなたのお部屋ですか?

食器も、皆さんが使っている食器は小さいのに、これは私にちょうど良い大きさだし、どなたか一緒に住んでるのでは?」

「ああ、それは、たまに遊びに来るジュンの為に用意したけど、最近は来ないから、大丈夫だよ。」

「もし来ても、干し草で寝れるから。」

サトシは、ジュンがどんな人なのか、気になりました。

「ジュンさんって、どんな人ですか?」

「ジュンはね、はじめは狩りで迷子になって、一晩泊めてあげたんだよ。」

「その時は、干し草で寝たよ。」

「とっても優しい人でね。」

「それから、たまに遊びに来てくれるようになったから、ベッドや食器を用意したんだ。」

「使っても怒らないし、むしろ、女の子に親切にしなかったから、怒ると思う。」

サトシは、優しいおじいちゃんを想像しながら、話を聞きました。




サトシが川で洗濯をして、家の前に干している時、馬に乗った男の人がやってきました。

「おや?君は誰かな?」

サトシは、スノーホワイトだと名乗りました。

「僕はジュン、ドック達は?」

小人達の事を聞かれて、仕事に行っていると答えました。

ジュンが残念そうにしているので、サトシは家の中で待つようにすすめました。

「どうぞ、中でお待ちください。」

ジュンが椅子に座ると、サトシが座る椅子はありません。

サトシは、ジュンにお水を出して、洗濯の続きをしようと家を出ました。

気持ちの良い天気なので、サトシは自然と歌を歌い始めました。

ジュンは気になって、窓からサトシを見ています。

洗濯物を干し終えたサトシは、野菜をいくつか収穫し、家に入ると、ジュンはあわてて椅子に座ります。

サトシはそのままキッチンに行き、野菜を置いて、サンドイッチを持ってきます。

「もうすぐお昼ですね。こちらをどうぞ。」

「え?」

「皆さんにお弁当としてサンドイッチを作る時に、自分の分も一緒に作るんです。

でも、私はお腹が空いていないので、どうぞ。」

「いや、それは申し訳ない。」

「でも…。じゃあ、半分ずつにしませんか?」

サトシは、4つあるサンドイッチの2つを取り、両手に持って微笑みました。

「あ、ここに、ここに座ってください。

僕は、これに座ります。」

ジュンは椅子をサトシに譲り、部屋の隅にあった踏み台を持ってきて座りました。

サトシは、隣に座ったジュンが優しくて、急に恥ずかしくなりました。




その後、サトシは、ソーセージと野菜で、シチューを作ります。

サトシは料理中も歌を歌い、ジュンはそれを聴いていました。

夕方になり、小人達が帰ってくると、久し振りの再会に大喜びです。

食事が終わると、ジュンはサトシに踊ろうと誘います。

「え、でも、私、踊れないわ。」

もちろん、普通に踊ることは出来ますが、女性のパートは踊った経験が無いからです。

「大丈夫、僕がリードするから、ついてきて。」

ジュンは、サトシの手を取り、小人達は喜んで、楽器を演奏しました。

サトシは、左右に気をつけながら、ジュンと踊りました。

それは、とても楽しい時間でした。