かつて特別会計を罪悪視する世論が盛んでした。このため特別会計の多くがなくなり、基金に変わりました。

あれは小泉純一郎内閣の時代でした。塩川正十郎財務大臣が名言を吐きました。

「母屋でお粥をすすっているのに、離れではスキ焼きを食べている」

これをマスコミはくり返し放送し、世論を煽動しました。当時は私も特別会計は悪い物だと思わされていました。完全なプロパガンダです。特別会計をきちんと管理すれば問題はありません。通年国会にして絶え間なく特別会計の中味を審議すれば良いだけの話です。国会の怠慢です。

今になってみると特別会計をなくしたために様々な弊害が出ていることがわかります。

特別会計がなくなり、財務省だけが絶大な権限を持ちました。その財務省は緊縮財政一辺倒であり、国家経済がデフレであるにもかかわらず、デフレを放置し、日本を弱体化させています。

財務省は、「国の借金一千兆円」という悪質なプロパガンダを数十年継続して日本国民をだまし、消費増税を推進しようとしています。

道路や橋が老朽化しているのに財務省は予算をつけません。このため日本中で数千の橋梁が通行禁止になっています。特別会計があったなら、こんなバカげた話しはありませんでした。

北朝鮮の脅威が高まっているにもかかわらず、防衛費はほぼ横ばいです。たった二千億円程度増えたに過ぎません。

大地震の震災が発生しても、日本政府は増税で対応するようになりました。特別会計で対応する方が合理的であるに決まっています。能登半島の復興がまったく進んでいませんが、特別会計をつくらないのも一因でしょう。

小泉純一郎はアメポチです。アメリカは日本の経済力を脅威とし、これを弱体化させようとし続けてきました。ブッシュ、レーガン、クリントンなどの時代からアメリカは延々と日本経済弱体化を進めてきました。



これに唯々諾々と従った男こそ小泉純一郎でした。むろん歴代総理のだれもがそうでした。ですが、小泉政権時代にこそ日本の経済政策が改悪されました。竹中平蔵という怪しげな学者を重用し、日本経済を弱体化させる政策を推進したのです。

いまからでも遅くはありませんから特別会計を復活させたらどうでしょうか。せめて国土強靱化特別会計、防衛特別会計、震災復興特別会計だけでも創設して欲しいものです。