江崎道朗著「コミンテルンの謀略と日本の敗戦」の感想です。
コミンテルンのテーゼは悪魔的なまでに予言的です。
昭和2年、コミンテルンは日本に関するテーゼを採択しました。
「中国における革命に対して中立的であることは、日本資本主義には不可能である。・・・日本にとって中国は第一の原材料源である。それはまた、日本工業の主たる市場である。とくに満洲における日本ブルジョアジーの資本投下は、約二十五億円にのぼっている。それゆえに中国革命の発展は、これら日本の利益に対する直接的脅威である。・・・日本とイギリスの帝国主義的利害は、すでに中国で衝突している。さらにいっそう重大なのは日本とアメリカの諸矛盾である。太平洋におけるアメリカの膨張は、日米間の衝突をなおいっそう間近なものにしている」
すごく正確な情勢分析です。そして、これは予言的です。実際、日本は英米と戦うことになったのですから。
さかのぼって大正9年、コミンテルンは「共産党と議会に関するテーゼ」を採択していました。
「議会は、虚偽と欺瞞と暴力とおしゃべりの道具となってしまった。この機関を支配階級の手からもぎとり、それを破壊し、全廃し、そのあとに新しいプロレタリアートの権力機構を置き換えることが、労働者階級の当面の歴史的任務である」
議会を乗っ取れと明確に宣言しています。そして、
「議会は破壊すべき対象なのである。議会はあくまでも便宜的に、都合の良いように使うべきものであって、革命はあくまで議会の外の大衆行動によっておこなわれるべきである。したがって、共産主義は議会主義を拒否する。共産主義は、議会を恒久的に獲得する可能性を否定し、議会主義を破壊することを目的とする。共産主義は、ブルジョア国家を破壊する目的でそれらを利用するにすぎない」
議会を破壊するために、とりあえず、利用するのが共産主義です。
コミンテルンの指令は、「選挙に行っても政治は変わらない。議会制民主主義はダメだ。直接民主主義、つまりデモや抗議集会、武力闘争でしか世の中は変わらない」と国民に刷り込めと命じています。
戦前の帝国議会はまさに、このとおりになり、大政翼賛会になりました。見事にやられたのです。
そして、いま、国会はバカみたいです。週刊誌ネタを国会に持ち込み、地上波テレビのワイドショーの延長戦を国会がやっている。こうして国会に対する国民の信頼を破壊したいのでしょう。日本の国会議員の一部は確信犯的な共産主義者なのでしょう。それ以外はバカなやつらです。
コミンテルンのテーゼはいまなお生きています。
わたしも国会には半ば絶望しているのですが、だからといって国会を否定してしまえばコミンテルンの思う壺です。あぶないところでした。
著者の江崎氏は「無思想が国を誤る」という山本勝市の言葉を引き、警鐘を鳴らしています。わたしたちは保守自由主義の思想、聖徳太子から五箇条のご誓文や大日本帝国にいたる日本の和の思想をしっかりと学ぶ必要がありそうです。