前野ウルド浩太郎著「バッタを倒しにアフリカへ」を読みました。

幼い頃にファーブル昆虫記を読み、バッタが大好きになり、大学で昆虫学を学び、博士号を取得した青年が、さまざまな困難に打ち勝ちながらバッタ研究に打ち込んでいくというノンフィクションです。

ひょうげた文章がおもしろく、バッタ研究の世界にひきこまれます。

今の日本では博士号をとったからといっても就職ができないようです。あまりにも博士をたくさんつくりすぎ、石を投げれば博士に当たる状況になってしまった。

この本の著者も定職には就けず、競争率の激しい研究費争奪に打ち勝ちながらバッタ研究を続けている。しかし、バッタが大好きなので研究をしていれば幸せであるようです。

私がサラリーマンをしていた頃、やはり博士号をもちながらノンキャリ官僚をしている人に会いました。

博士バブルで価値が低下したようです。これは、いわゆる「竹中改革」の弊害だと思います。

著者は、研究者ですがくそまじめというわけではなく、おもしろいところがあり、ネットメディアで有名になり、バッタ研究を広く人々に知らしめたりもしています。

苦しいところもあるけれど、やりたいことをやっていて幸せな人生だなあと、うらやましく思います。