ハーバート・フーバー著「裏切られた自由(下)」を読んでいます。
フーバーとルーズベルトとは政敵同士です。フーバーは共和党、ルーズベルトは民主党です。それでもフーバーのルーズベルト評には一読の価値があります。
いくらでも戦争を回避できたルーズベルト大統領がなぜ戦争を欲したか、その理由について、フーバーは失政を隠すためだったと推測しています。
ニューディールの六年間で一千万人の失業者が残ったままであった。さらにニューディール政策の遂行の過程で多くのスキャンダルがあった。そうしたことから国民の目を逸らすために、世界のパワーゲームにのめり込んだのではなかったか。パワーゲームへ参画し、国民に安全保障上の恐怖を煽ることで、彼は再選をはたしたのではなかったか。
また、フーバーは、ルーズベルトには知性も誠実さもなかったと書いています。
彼の不誠実さをはっきり示しているのは、三年間にわたってアメリカ国民に若者を戦争に送り出すことはないと約束し続けていながら、実際は参戦に向けた外交を繰り広げていたことである。
そして、ルーズベルトの戦争の結果として何が生まれたかについてフーバーは次のように書いています。
英国の弱体化とルーズベルトの度重なる対ソビエト支援政策で強国に変貌した侵略的なソビエトとアメリカは一対一で対峙するハメに陥った。
アメリカは、共産主義独裁国家ソビエトを肥え太らせ、その恐怖に怯えることになりました。そして、今では共産中国を肥え太らせ、その傀儡たる北朝鮮の核ミサイルを脅威と感じています。アメリカにはどこか間抜けなところがあります。