よくここまで語ったと思う魔道士です。こんにちは。
スクエニ3月決算を受けて、和田社長が 5月13日付 日経新聞(電子版
) のインタビューに答えています。以下、FF14 に関連する項目を参照のため抜粋引用します。
■日経新聞(電子版
) より
「ゲーム開発が想定以上に弱くなっていた。立て直しには1、2年はかかる」
――弱点はどこにあったのか。
「着実な利益の底上げを目指し海外展開など戦略的なことを実施してきたが、土台となるゲーム開発が想定以上に弱くなっていた。立て直しには1、2年はかかると思う。これまで開発部隊のコミュニケーション不足があった。具体的には私の意見を、リーダーとなるクリエーターが自分の部下に浸透させていなかった点だ。また技術者の分業のさせ方にも問題があった。それぞれが自分の役割しか果たさず、保守的になっていたようだ」
――立て直し策は。
「ゲームなどのエンターテインメント市場がネット中心に変わってきた。そのため、当社としては今後、高機能携帯電話向けのアプリや交流サイト用ゲームを本格化させる。FFが発売できない状態で待っていられない。ソフト開発とは別の部隊でやる。パッケージに携わっていた開発者ができるかどうか分からないので、外部から人材をまとめて採用したい。M&A(合併・買収)は考えていない。11年3月期のネット関連の利益は15億円程度だったが、今期は倍にするのが目標だ。課金システムが多様化しているので、受け皿となるプラットフォームを作ることも考えている」
――延期されたFF14の発売やネット版の課金はいつごろになるのか。
「いずれももう少し時間がかかりそう。まだ希望段階だが、ネット版については今期中に課金制に移行したいと思う。中国市場への参入はそれ以降になる」
※ここで言う 「ネット版」 とは、”高機能携帯電話向けのアプリや交流サイト用ゲームを本格化” することを意味している。
■コメント
以上の内容より分かったことは、端的に言えば 「大企業病」 にかかっている、ということではないでしょうか。自分の守備範囲の仕事しかしない(許されない?)保守的な傾向・コミニュケーション不足とは、そういうことです。
もう一点、”延期されたFF14 PS3版の発売は、もう少し時間がかかりそう(要約)” の件ですが、経営者視点でみれば、少なくとも四半期内にはない、と捉えるのが妥当かもしれません。つまり、現行4-6月期の次の 3ヶ月はあり得ないということになります。
となれば、PS3版の発売は、10-12月期 (個人予想) となるかもしれません。あるいは、発売1周年となる 9月30日という線も充分考えられます。