感心している魔道士です。こんにちは。

サーチ機能が導入されたことにより、利便性が高まり、しかし相場は流動的のままになる、のだと感じています。


■FF11競売システムの限界と問題点
競売システムの最大の問題点は、「履歴」 が10件残る点でした。履歴が残り続ける事で、直近の価格に左右されないではいられない (価格下落圧力が高い) という点だけでなく、誘導することで相場を容易に操作可能でした。これでは、ゲーム内の経済が歪められてしまいます。

では、「履歴」 をなくしたらどうなのか、ですが、今度は目安になる価格が見えなくなってしまいます。そのため、”価格当てゲーム” の如く、何度も価格を入力し直す事になってしまうことが 予想されます。

もの凄く便利であった反面、FF11の競売システムでは、限界があったのだろうと感じています。


■FF14のリテイナー・サーチ機能
1.分類をたどって、アイテムをサーチできる (個数と地図に場所表示)
  ・あるかないかが、事前に分かる
  ・他のストリートのものは、分からない
2.目的の品を売っているリテイナーに、赤い★目印がつく
3.★がつくのは、正しい分類ストリートだけでなく、
他の階層のものにも★がつく
  ・個数に反映されるのは、正しい分類ストリートのみ
  ・正しい分類のストリートに出品されたことがないものは、他の階層に★を付けられない

※サーチに反映されるのは、数分の時間がかかる模様


■ファイター街への偏りは減る
出品 (或いは販売実績) さえあれば、他のストリートに出品しても★印がつくことから、フリー街 或いは ファイター街が再び活気を帯びるかも知れません。一品だけに的を絞って確認する分には、通路を横切るだけで済むためためです。

ところが、別の問題が生じるケースがあります。

1.キャラクターの表示制限があるため、ゆっくり移動しないと、リテイナーの★印が表示される前に通り過ぎてしまう可能性がある
2.複数のサーチ結果を確認する場合、通路を往復する必要がある


2.の話しですが、顧客側からみますと 大きな不便を感じます。やってみると実感するのですが、複数の品物を探す場合は、サーチ結果を確認するために、その都度、リテイナー街の片端から片端へ ”歩く” 必要があります。この手間と作業感は、一体ずつ品物を確認する以上に強いものでした。

販売者側は、より多くの人に見て貰える機会を期待してのことでしょうけども、顧客側から見れば もしかしたら ”立ち寄りたくない場所” になってしまうかもしれません。サーチを活用して便利に探すはずが、★印が表示されるまで待たなければならないという、別の不便を強いる ことになるためです。


初期の頃、リストの一番上にくる ファイター街が混雑しても成立していたのは、一体ずつリテイナーを確認する必要があったため、キャラクター表示制限があろうとも、さして問題にはなりませんでした。だから、ファイター街に多くが集うことになったのでしょう。

以上のことから、初期の頃に見られた ”ファイター街への偏り” はそれほど見られないのではないかと思います。


■サーチ機能が限定的である意味
サーチが、ストリートの階層をまたいでできないのは、確かに不便です。しかしながら、これには、ユーザー側に目に見えない大きな恩恵を もたらすのだろうと感じています。エオルゼア経済の安定化、です。


FF11で 価格形成に大きな影響を与えていたのは、合成職人のスキル上げの残りカスの現金化という側面 (価格下落速度が速い) と、価格誘導 (価格高騰) の、2つの負の側面がありました。不本意ながら、「便利な競売システム」 と 「履歴」 が、価格の下落と高騰を後押ししていました。


一方FF14で、そもそもリテイナーを導入する目的は、「相場を固定させない(要約)」 ことにありました。リテイナーによって 価格を支配しようにも、履歴が残らないため、今ある価格にのみ左右されるだけです。価格下落の圧力はあるかも知れませんが、値下げ合戦の履歴が残らないため、”投げ売り” がはけてしまえば、通常の価格に戻りやすいでしょう。

このように考えてきますと、クラフター(販売者)にとっても、購入者にとっても、恩恵は大きそうです。


■ファイター街に集わす手段
サーチ結果ですが、本来のストリートに出品&販売されたことがあるアイテムに限り、他の階層のストリートにも★印が付きます。この仕組みを利用して、一番上の フリー街或いは 次のファイター街に再び集結する可能せいは





■経済安定化を支える、もう一つのシステム
経済安定化に役立っていると思うのは、ローカルリーヴ によるスキルあげ補助という側面と同時に、不要な品物が市場に溢れるのを 幾ばくかでも少なくできます。



■お得意様
リテイナーは、同じ名前 (愛称) を付けられない仕組みです。従いまして、いつも同じ場所にたっている、買いたい側からも



バージョンアップ前は、分類通りにリテイナーが活用されなかったため、目的の品物を探すのが一苦労でした。それが、サーチ機能の実装 (但し、正しい分類ストリートのみ) によって、品物を分類通りに集める役割を果たすようになるのではないかと みています。

何故ならば、リテイナー実装当初は 一覧の一番上にくる 「ファイター街」 に集中したという事実をみても、多くの人の目に触れて欲しいという思を感じます。効率的に売りたいとするならば、売りたい品がサーチに引っかかるようリテイナーを配置する方向に動くのではないか、という理由です。