さて今日は就活に関する小話を一つ。就活生が企業を志望する時、必ずやるのが業界研究です。仮にこれをやらないとしても学生はある程度業界を絞って選考を受けていきます(例えば金融系志望とか)。
ただ、ナビサイトなどを見て、さらには実際に会社説明会に行って感じるのは実は企業が属している「業界」を特定するのが難しいという事です。
「そんなバカな!!」
って皆さんは思うかもしれませんね。でも実際にこういうことがよくあります。例えばもしあなたが医療業界(主に医療機器メーカー)を志望しているとしましょう。あなたはナビサイトの検索蘭に「医療」などと言った単語を打ち込み、検索に書けます。すると、ほとんどの場合、IT企業がヒットするのです。
またこんなこともあります。例えばあなたがコンサル業界を志望するとしましょう。ナビサイトで「コンサル」などを入れると、何とメーカーから商社まで出てきます。
これには理由がいくつかあります。それはざっとこんな感じです。
① そもそもルールがない
これは就活全般に言えることですが、就活は国中を巻き込むほどのビックイベントにも関わらず、法的規制も無ければ、倫理規範も経団連(数少ない日系大企業向け)のものくらいしかありません。
これが何を意味するかというと、企業は結構自由に色んなことをできる、さらには自社を自由に見せることができるのです。
特に知名度の低い企業やベンチャーなど学生を集めるのに苦労する企業はナビサイトで多くの学生に企業のページを訪れてもらうために自社が所属する業界をかなり多く登録しているようです。
ただ、まったく関連がない業界を登録するということは無くて、少しでも関連のある業界や単語は登録する感じです。
例えば最初の医療業界を例に出すと、病院向けのITソフトや電子カルテシステムを開発少しでも関わっている企業などが「医療」という単語と共に寺社を登録するので、医療機器メーカーを調べたいのに、IT企業ばっかり出るいうことが起きるのです。
②言葉の意味が曖昧
これはコンサルの例が当てはまるのですが、業界・業種の分類に使われる言葉が結構曖昧だったりします。
例えば皆さん、「コンサルって何?」って聞かれてそれを明確に詳細に説明するのって難しいですよね。
「アドバイスをする仕事」というのがおそらく一般的な認識でしょうが、これだとメーカーや商社も当てはまるんです。
だってメーカーや商社の営業マンは顧客に最適な商品をアドバイス(提案)するのが仕事ですから。
③単にラベルの付け替え
これは私が実際に選考を受けた会社の例ですが、中には今までやっていたビジネスの名前(業界)を変えただけというケースもあります(わかりにくくてすいません)。
その会社は「コンサル業」で、とあるナビサイトから「選考受けませんか?」とスカウトをもらい、プレ選考を受けました。
このプレ選考はとある人材業者が行い、業者からの簡単な会社説明を聞き、面接を受けると、会社説明会への出席を許可されるという、会社説明会を受けるだけでも選考を通らなくてはいけないという厳選採用な企業さんだったのですが、説明を聞いている内にある違和感を覚えました。その時のやりとは、
「それでこの企業さんはどういった分野に強いんですか?それとどんなコンサルタントがいるんですか?」
私が聞きます。
「この会社は今までのコンサルの概念を覆す新しい企業さんなんだよ」
「と言いますと?」
私は興味心身になりました。
「実はこの会社は自社で専門家(経営戦略の専門家など一般的なコンサルファームでのコンサルタント)を雇ってないんだ。こういった専門家はノマド族(いわゆるフリーランス)や顧問(元大企業取締役など)で、基本的に外部の人。このコンサル会社のコンサルタントは顧客の課題を分析し、その課題を解決するのに必要な専門家や顧問を紹介することなんだよ」
「へぇー、すごいですね」
という感じでした。
私は感動を表向きは表していましたが、内心は「?」な状態でした。と言いますのも本音では「それって人材業をコンサルって名前でやっているだけじゃね?」と思っていたからです。
人材業界を回っていると、よく顧問紹介サービスというのを見ます。ベンチャー企業などに経験豊富な顧問を紹介し、経営のオブザーバーとして参加してもらうという趣旨らしいのです。そしてこれは基本的には人材紹介業です。
またノマド族を紹介という事ですが、これもやはり非正規労働者の紹介、いわゆる「人材業」になるのではないでしょうか?
その後お話を聞いてみると、この会社の創業者は人材大手のI社の出身で、どうやらI社の人材ビジネスを「新しいコンサル業」というキャッチコピーを付けて売り出しているだけでした。
こうしてみると、学生にとっては企業がどの業界に属しているのかわかりにくい側面があり、会社選びに苦労する時もあります。