切ないというのかな【汝、星のごとく】 | 等身大に生きるふく耳のブログ

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頑張りすぎな人生から、自分に過剰な期待をしない人生に。

こんにちは。
 
昔の新人類
ドジでのろま子です。
 
 
凪良ゆう 著
「汝、星のごとく」は
自分がアホだった若い頃には
全く理解できなかった本だろうと思いました。
 
 
 
どうして

近所の人のことばっかり見てるの?

 
 
 
親が子供にたかるって
どういうことなの?
 
 
 
若い頃の私には
理解できないことばっかりです。
 
 
 
本屋大賞受賞という
人気の作品で、
 
 
 
他の本に寄り道せず
オーディブルで一気に聞きました。
 
 
 
家族、貧困、成功、性、閉鎖性、自死、病気など
辛くなることがたくさん起きます。
だけどヒロインの人生は続くし
続けていきます。
 
 
 
今なら
閉鎖的な土地も
弱いお母さんがいることも
貧困も理解できます。
 
 
 
こういうことは
実際にあるな、と。
 
 
 

とても辛かったのは

櫂のお母さんの依存性と

暁海がお母さんの世話で

疲弊していく描写です。

 

 

 

二人とも

母親にエネルギーをとられていく。

広い意味では父親にも、でしょうか。

 

 

 

親にエネルギーを奪われている子供は

結構多いと思います。

子どもといっても

中年になっているくらいの年。

子どもが頼れるくらいに成長すると

甘えが止まらなくなる母親。

 

 

 

私はそういう母親を見ると

本当に暗くなります。

たとえ小説でも。

自分の母や

周りのお年寄りと

かぶるのかもしれません。

 

 

 

優しい子どもは

そういう親に「NO」といえません。

 

 

 

この本では

母親が少しづつ回復に向かうので

救われました。

 

 

 

結婚のことを

「互助会」というのにも

救われました。

 

 

 

結婚することを

愛とか

一生とかと捉えると

すごくきついものになっていく気がしますが

 

 

 

「互助会」

(お互いに助け合う)と捉えられれば

プレッシャーは減っていきそう。

自分が結婚する時に

こういう助言が欲しかった。

 

 

 

 

そして

「LGBT」

最近は

LGBTのことを知ることも増えて

その生きづらさが

想像以上だと気付いたところです。

 

 

 

ちょうど

この本を聞き終わり

ブログを書こうと思った矢先

ryuucheruさんのニュースを聞きました。

 

 

 

本の内容と

実際のニュースが重なり

やりきれない気持ちです。

 

 

 

才能があって、未来はこれからって人が

追い詰められる。

すごく悲しいことです。

 

 

 

もし自分の子どもだったら

どんな言葉をかけてあげられるのか?

思いとどまらせてあげられるか?

私は大丈夫な母親か?

 

 

 

たくさんのことを

思い出してしまったり、

考えたりする小説でした。

 

 

 

年をとるごとに

感情が荒っぽく大雑把に

なってきていると思っていましたが

若い頃よりも

理解できてるな、とわかって

そこの部分は

少し安心しました。

 

 

 

毎日がつまらない、と思っている人におすすめです。

実は私がそうだったのです。

でも、つまらないなんて

幸せなことなんだということを

改めて思い返すことができたから。

 

 

 

 

 

 

 

最後までお付き合いくださり

ありがとうございました。

 

皆さんが良い一日を過ごせますように。