茨城県南部、降雨で沈着 福島原発事故の放射性物質拡散 ※東京新聞転載
東海村と大洗町にある原子力施設の放射線を監視する「県東海地区環境放射線監視委員会」(委員長・山口やちゑ副知事)が二日、水戸市の日赤県支部で開かれ、福島第一原発事故により三月中に県内に拡散した放射性物質の状況について、報告があった。
日本原子力研究開発機構の永井晴康・環境動態研究グループリーダーが、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム「SPEEDI」より広範囲の解析が可能な「世界版SPEEDI」を使って解析した。
永井氏によると、県北では三月十五~十六日、高濃度の放射性物質の流れが通過したため、一時的に放射線量率が上昇した。このとき放射性物質が地面に付着したという。
県南では、同二十一~二十三日に放射性物質の流れが通過するのと雨が重なり、降雨による地面への沈着があった。取手市の同十二~三十一日の一時間当たりの放射線量を基に試算した積算値は約一二〇マイクロシーベルトで、北茨城市の約四五〇マイクロシーベルトより小さかった。
永井氏は「現在なぜ県北と県南で放射線量が逆転しているのかや、沈着した放射性物質の割合などを今後、分析していきたい」と話した。