閉店セール最終日は

ちょうど休みと重なった。



出来れば最後は居たかったな




お店の

【始まり】から一緒に過ごしてきたから

【最後】まで見届けたかった。



お引越しの最後は

いつかわからないけど

出勤日だといいな(´・ω・`)




ここ1週間は

暇を見つけては

あっちこっちの片付けをしていて

いる、いらない、と選別しては

コツコツとゴミを捨ててきた。



30年前は

真っ白だった壁も

色あせ、シミが出来て

所々破れたりしている。


バックヤードの天井の穴は

某店長が空けたものだし

事務所の天井の穴は

○○さんが空けたものだ。



トイレの掃除用具の中にある注意書きは

今はいない、口うるさいお局さまが

書いたもので

デスクのカバーの下にあるメモ書きは

えーこちゃんが書いて置いたもの。



店が表彰された時の額縁は

もう捨てようか…。




片付けしながら

これまでここで起きたこと

関わって来た人

自分の泣き笑いした人生

いろんなことを思い出していた。



だんなとケンカして

寝不足で働いたこと

子供たちの問題に悩みながらも

お客さんの前では

笑って接客した事



一緒に働いた人達だって

気が合う人、合わない人様々いたよね。



みんな元気にしているかな。



辞めても付き合いのある人

そのまま音沙汰のない人

閉店を聞いてどう思っているのか

少しは懐かしいと思ってくれているのか。




過ぎてみればあっという間で

「あれから30年」

私も5人のばぁばになった。




仕事を

続けるにせよ

辞めるにせよ

この店とはお別れすることになる。





えーこちゃんは

前の職場の有給消化中だから

3月頭までは戻って来れない。



 今現在、この店が生まれた頃から

知っているのは私だけなので

ちゃんと労ってあげよう、と思っている。




どこもかしこも老朽化で

汚くなってガタガタになって

(ごめんね、

もっと大事に使ってあげれば良かった)

なんだか本当に寂しくなる。



お引越しが終われば

ある程度の修繕とクリーニングをして

引渡しになるけど



この後はどこかに貸し出されるのか

取り壊してしまうのかは

わからないけど

ちゃんと私の心の中に

しまっておくからね。



ありがとう。