えーこちゃんにLINEした。
△△店長から
戻ってくる条件を
えーこちゃんの希望と
店側の希望のすり合わせもした。
そろそろ返事を聞かないと。
仕事終わりにごはんを食べる約束をして
店の前の駐車場で待っていた。
この前の話した雰囲気だと
だいぶ心揺れてたけど
実際、えーこちゃんの今の職場と比べて
楽かと言われたらそーでもない。
だからどっちを選んでも
しかたないよなって思ってた。
店に入ってメニューを決めたら
料理を待つ間に
さっそく聞いてみる。
「で、考えてみた?」
「うん〜ずっと考えてたよ〜」
「うん」
「indeedにスタッフ募集のってたけどさ
時給ってオープンスタッフは
3ヶ月の間だけ高いよね?
その後下がるのかな」
「他の人は下がるって。
人によっては契約も終わり。
ちょっと多めに雇って人選するみたい。
ただえーこちゃんはそのまま時給は
ステイだって言ってたよ。
休みも希望通り日曜日休みOK
オープンしてしばらくは
残業もあるかもしれないし
休みも変動あるけど
落ち着いたら固定にするって。」
「そうなのね〜」
うん。手応えあるな。
たぶんこのくらいの条件なら
戻って来ると思う。
えーこちゃんだって店に愛着あるはずだから。
もし、あのまま残っていたら
きっと今回の上層部との交渉で
もう少し時給は高かっただろうけど…。
でも以前よりずっと高い時給なはず。
ちょっと話を変えて
新しい店のレイアウトはこんな感じだよと
ナプキンに描いてみた。
「ここにね、レジがきて
事務所はこの辺だって。
広くてさ掃除が大変だよねー」
「男子トイレは男子にやってもらいたいよね」
えーこちゃんはもう店で働くような
発言になっている笑
記憶がだんだんと戻ってきたのか
専門用語が出始めた。
○○さん覚えてる?
あの人は今こうなってるよ。
あと、××さんはここに転勤なったよ。
3年の月日を埋めるように
会社の人事の話をした。
「ね、△△店長からも言われたけど
せっかくだから、
出来ればオープン前の搬入、搬出から
来て欲しいって。
私もどーせなら移転のわちゃわちゃした所から
一緒にやりたいよ」笑
「(辞めるとしたら)職場にはなんて言おうかなぁ」
(๑˃̵ᴗ˂̵)و ヨシ!
「いつから来れる?」
「あははわかったよ。明日言ってみるよ」
よっしゃ
「そのまま言えば?
元の職場から即戦力として戻って来てって
説得されたって」
「この前の契約社員の時に
辞めないで下さいねって言われたんだよ💦
言いづら…」
そう言いつつ
きっとすぐにでも来るだろうと思った。
仕事が楽になるからだけじゃなく
えーこちゃんは【同志】というか
仕事や会社に対して
いろんな【想い】を共有出来る
数少ない1人。
「私もそんなに長くいる訳じゃないよ
あと2~3年頑張るけどさ
一緒に最後のご奉公しようね」
「あはは笑そうだね」
えーこちゃんの表情には
迷ってる感じはなかった。
しんどい期間が続くだろうけど
グチをこぼせる相手がいるのは助かるな。
ちょっと楽しみになってきた。