少しスッキリして

元気になって家に帰った私は

ダンナに今日の事を話した。



社長に話したことで

1歩踏み出せたよー爆笑笑い



それは良かったねーウシシ

前に進んだ様子を喜んでくれた。



ただ、そこから何となく

いつもの店のグチをこぼし始めたら

不機嫌な顔になっていく。



「ん?なんだよー?

なんでそんな顔してんの?」



「何かさ、

やっと辞めるタイミングなのに

辞めたくないって聞こえるから」



「……そうだね。

辞めたくない気持ちもあるよニヤリ



「俺だったら定年になって辞めても

会社に対してそんな気持ちにならないし

なんでいつまでも

辞めないのかわからないな」



「私は仕事は好きだからね

接客も好きだし

店も好きだし...



「条件さえ合えば

ホントは辞めなくてもいいんだもんえー



「ふーん。俺はそこまで情はわかないにやり



「そう?

まぁ確かに私は情が移りやすいけどさ」



「もう十分尽くしたと思うよ?えー?

健康で動けるうちにもっとやりたいこと

やったらいいのに」



「そうなんだけどさ

思い出もたくさんあるんだよ。

そんなにスッパリは行かないよキョロキョロ



そう、ダンナにも子供たちにも

理解されないんだよな。

私の気持ちは私にしかわからない。



それでも

話しているうちに

だんだん自分の気持ちがクリアになってく。








この店がオープンした時

スタッフはたくさんいたけど

ほとんどがパート、アルバイトで

私は唯一、正社員で入社した。



おかげで

訳の分からないまま

とても厳しく教育されて

当時は毎日

「何で私ばっかりえーむかっむかっむかっむかっ

と思っていた。


(現在、当時の店長は取締役まで

登りつめたので

出来る男だったんだろうな)




その後、結婚退職し


何年かして

離婚して家に出戻り


職場にも出戻った‪(  ・᷄ ᴗ・᷅ )ゝ



最初にビッチリ厳しくされたおかげで

パートとして戻っても

正社員の時と

変わらないモチベーションで

20年以上働いた。




この店は

家から近いこともあり

小さい頃の子供たちは寂しくなると

よく店に来たし

中学生の時、高校生の時、

友達と来てはジュースをねだられた。


成人して

家を出てからも

帰省したら店に顔出すし


アパートに戻る時には

またね〜パーにやりと店に顔を出した。 




保育園だった

娘の手を引いて

制服を貰ってから


私の人生の3分の1(?)くらいは

ここで過ごしたのだよ。


ここで働いて子供達を育ててきた。



ここで泣き笑いしながら...。



辞めると思うと

過去の思い出が走馬灯のように

思い出される。





ダンナは

またか…と呆れた様子だったけど




出来ればずっとここで

自分にとって都合良い条件で働きたい。



それがムリなら

納得して気持ちよく辞めたい。



ただ、社長に直談判したからには

今度こそ思い切れる気がする。



危うく夫婦ケンカしそうだったけど

気持ちに整理がついたから

ダンナにお礼を言った。



「ありがとうー。話したおかげで

なんか気持ちに整理がついたよ」