江戸の二月はお灸からです

江戸なら灸だと24文、按摩は全身按摩で48文だった。

足だけだと半額の24文。

ただ按摩の呼び声で「あんま 上下(かみしも)16文」
というのがある。
これは流しの按摩で、呼ぶと高くなったのが48文
なのでしょうね。

歩き疲れて按摩を呼ぶケースが旅日記では多いです。

按摩は流しで48文。

宿に呼んで足だけ揉んでもらうのは半額です。

他の日記には、按摩24文の記録が多く有る。

「道中用心集」にも、旅の疲れを取るための方法が載っている。

或いは、その方法を取ったのか、「東海道中膝栗毛」のように、

足に焼酎を吹きかけたのか。

所が足が酔っぱらってしまったという記述がある。

 

あとはお灸。

足に膝の下の部分・

3里の所に灸をすえた。

蛸は足が8本だから3里に据えると24里になるという?

メタボンのブログ

お灸といえば、将軍がお灸をするときには、特別な着物が

あった。

「御灸御召し」といい、背縫いが5色の糸で閉じられていた。

将軍は何枚もの着物を着てるので、肌まで到達することが

困難なので作られたという。

 

この着物ですと背縫いがついてるので、次々と必要な箇所だけが

開けられひもで結んでおかれた。

 

御灸をするのは、中年寄で中臈が手伝った。

又、お灸をするのに特別な火鉢も用意され、お灸火鉢といい

蓋は黒塗りの御紋付であり、小さな火鉢で、火持を良くするために

土が覆っていたという。

絵は遊女が灸をする所です

悪い病気や避妊の為に灸をする事が多かったという

古い灸の本に「石の門(臍の下2寸)婦人この穴に鍼灸すれば

一生懐妊せず」とあるので腹に灸をしてるのでしょう

 

この日は2日灸をする為に身揚りとして揚がり代を自分持ちにし

勤めを休んだものです

「身揚りも 2月2日は うぬがため」

昔は灸をするにも忌むひがあるとして、2日灸は他日より

百倍の効果が有ると信じられてたのです

夏の風物詩!ほうろく灸・きゅうり加持」 豊橋のもみじ寺 普門寺 ...

土用のホウロク灸もある

頭のてっぺんに焙烙を被せ、上に艾をのせて、

火を点けて灸するものでした

じりじりと伝わってくる熱さを我慢するもので、

堪える事により病魔を追い出そうとしたのです。