1113礼儀作法 絵入 □小笠原流躾方百ヶ条□ 礼法 秘伝書 木版画 ...

小笠原流では、結納品を9つのクラスに分けています。

ちなみに小笠原流とは、甲斐源氏の一族が伝える弓術の一つで、

頼朝に仕えた小笠原長清が名乗り、後に後醍醐天皇に仕えた人が

基盤を作り、江戸に入ると徳川将軍家の武家故実・礼法・弓術の

師範となった。

作品詳細 | 重要文化財 白地草花文肩裾縫箔 | イメージ ...

一番上のクラスの品々は、富裕な商人や大名でないと揃えられません。

参考までに記します。

練の小袖(絹製)、縫箔の小袖(刺繍と金箔)、唐織の小袖、惣箔の小袖

幸菱白綾(地模様のある白の絹小袖)

加えて、三重ね、樽、肴、七荷七種

 

一般的には、上流で7荷7種、中で5荷5種、下で3荷3種とされた、

又、古くは「雁」を贈ったという。

雁は来る時を間違えないから婚姻の約束に背かない、という事です。

 

最もシンプルなのは、樽と肴だけです。

肴には塩鯛や鯣が好まれました。

結納品にはこの品が多く描かれている。
 

使者を立てて裃を着て伺います。

家に着くと玄関に結納品を並べます。

並べる順序は、最初に小袖・帯・肴・酒。

次に姑関係への贈り物。

次に女中や使用人への贈り物。

  結納品納め
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そして目録を渡し、口上を述べます。

先方では、これら品々を受け取り、床の間に並べます。

これは、妻の財産であることを確認している訳です。

若し、離婚の際は持ち帰るように目録で品物の確認をしている。

但し、妻に落ち度が無い限りです。

嫁入道具を並べる

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婚礼前に持参する道具の明細を仲人を通じて送るが、

中の品目や品数の承諾を得なければならなかった

離縁の時は、金だけではなく持参した道具、皿1枚が欠けても駄目なので

入る時の確認が必要なのです

ですから離縁というのは大変なもので、夫の不貞が原因の時は

文句無しに持参金も道具も丸々と嫁が持って帰れますが、

逆の場合、嫁の不貞の時は持参金を返さなくともよいのが原則ですが、

中には違う時もある。

これは後の離縁の時に紹介します。