20日は恵比寿講。

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八百万の神が出雲に行っても、一人江戸に残り留守を守る恵比寿様。

商売の神であるので、江戸の商家では親類や得意先を招いて盛大に

行った。

 

縁起物の千両箱の上に、鯛を抱えて釣棹を持った恵比寿様。

その前に山海の珍味を供え、大鯛を盛り、酒を入れた瓶子を並べる。

恵比寿・大黒の両神の前で売り方・買い方とに分かれて、せり売りを

行い、形だけ景気の好い商談を行うのである。

あてにならない儲け話を「恵比寿講の儲け話」といった。
5節句の 外にも恵比寿が 苦労させ」


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そして、この時期の最高の御馳走は「新そば」です。

9月から出てますが、この時期の蕎麦は最高で

味・香りとも良いとされた。

蕎麦屋が「新蕎麦」と張り紙を貼ると、すると蕎麦通がすぐ押し寄せて

一杯になります。

「新蕎麦は ものも云わぬに 人が増え

江戸の蕎麦は、「もり」が基本だが、寒い季節には熱い汁を掛ける。

ぶっかけで出す「かけ」が喜ばれたようです。
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「守貞漫稿」によると、万延年間には江戸には

3763軒の蕎麦屋があったという。

パリ万博があって幕府と薩摩藩がそれぞれ出品して

競い合った事があった。

この江戸っ子のアイドルの蕎麦も売上が止った年がある。

文化10年(1813)江戸の南の空に悪星が現れ、

この星を見ると死ぬと、又、此の節蕎麦を食べると

死ぬという話が広まった時である。

でも、何時しか星も消えて、又、蕎麦が復活した。

 

蛇足ながら、あられ蕎麦とは青柳の貝柱であり、

鴨南蛮の南蛮はネギのこと。

南蛮という文字は、当時、珍しいものに対して使われた言葉。

おかめは結び湯葉と蒲鉾をのせて福笑いのおかめに似せたもの、

引っ越し蕎麦は、お傍【蕎麦)で宜しく、年越しそばは金箔業者が

金箔を集めるのに蕎麦を使った事による。

蕎麦を食べれば、金運が付くという事である。

しっぽく蕎麦は、中国の卓袱料理と同じで、色々な物をのせたもの。

信楽焼

居酒屋や蕎麦屋に狸の置物があるのは、

金箔を狸の皮の上で叩いたら、年越しと金運に繋がっている。

8畳敷きくらいまで広がると縁起良し!(嘘です)

江戸城の大広間は千畳敷きと言われるが、

実際は2つの部屋を繋いでも話し半分くらいである

狸より法螺を吹いている

落語の「酒買い小僧」では?狸が「他を抜く」に通ずる

商売繁盛との洒落で、店の軒先に置かれることが多い