絵で右に下がってるのが切子灯籠、母親の後ろに

あるのが回り灯籠です

切子灯籠

後堀川院,寛喜2年(1230)7月に初めて灯を灯したという

三都ともに7月1日から晦日まで灯し、8月3日まで灯した

これは無縁法界のためともいわれるが、京では逆賊とはいえ

京の地子銭を免じた明智光秀に対する報恩の意味だという

 

大阪では家ごとに必ず一面は墨、一面は淡墨で記号を書いたもの

小提灯を使う家では戸口の軒につるした

 

江戸では白張り提灯ですが、文政の頃から他の提灯や

色々な形の提灯を用いた

ただ富家では前のように同じく白張り提灯を用い

中流以下の家でも死者のあった家は白張りを使った

盆提灯、盆灯籠共に三都とも蝋燭を使わず

「ひょう燭」を使った

燈心の代わりに木綿太糸を使用したのです

又、京阪では盆提灯を鉄つるで吊ったが、江戸では必ず

木に糸を通して釣った

 

死者が出た家は3年から7年の間、6月晦日から

7月30日まで高灯籠を立てた。

これは京阪でも嘉永年間頃まではこの風習だったが

江戸では享保年間には廃れてしまった

 

ふみ月 たなばた 草市」(勝川春章 画)の拡大画像|江戸ガイド

江戸の盆は七月で、13日から16日までは盂蘭盆会。

一日から家の軒下に盆提灯を吊るす。

8日辺りから盆関係の苧殻や盆提灯売りが町を歩いてくる。

竹売りは、精霊棚の四方に立てる篠竹を「竹や」と云いながら売り歩く。

前日の12日には草市が立ち、花や盆用品を売った。

 

色々な所で草市(盆市)があったが、中でも、吉原の草市が人気があり、

遊女の色香と盆の草市とが趣があったのか、

草市や 禿の袖に キリギリス」という句まで作られ名物だった。

  盆市
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早く精霊が帰ってこれるように、胡瓜で馬を、

ゆっくりと戻るために、茄子で牛を作るのです。

 

一般的には13日には盆棚を作り、夕方には迎え火を焚いて

祖霊をお迎えする。

盆棚には盆花を飾り、枝豆、里芋、無花果、梨、茄子、胡瓜、

瓜、南瓜、それにいつまでもご縁が続きますようにと、

素麺や饂飩、そして、水である。

水は仏教用語で「閼伽」と呼ばれますが、大変神聖なものとして

敬まられ,必ず、清めるものとして存在します。

  お盆迎え火
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江戸の場合は、13日に餡の付いた団子、14日は茄子の胡麻和え、

15日は蓮飯である。

蓮飯とは、おこわに蓮の葉でくるんだものである。

「日本歳時記」に、「15は、蓮葉飯を製して、来客に出し、

親戚に贈る」となってる。

 

又、僧侶も棚経をするために、新盆の家を廻り供養するのです。

棚経は 尻を端折って 読誦し