どの大学も、目標は箱根出場ではなく

目標は優勝という所もあるが

先ずは箱根出場が目標です。

 

箱根を走って良い結果を出せば、受験者数が

飛躍的に伸びたのは東洋大学がいい例です。

何しろ学校名をテレビが連呼するのだから数億かかる

宣伝が無料でやってくれる。

柏原が5区を快走してから箱根人気が沸騰し全国区に

なったようです。

 

少子化を迎えた今日どの大学も経営が大変です。

何とかして受験者数を増やしたいと思うのは

どこも同じでしょう。

4年制大学が普通になってるので短期大学もかなり減ってる。

 

箱根に出ると、次はシード確保です。

これが無いと年間の予定、選手が走れる試合が少なくなり

その結果、選手の力を試すことや、選手がどの区間に

向いているかも知りようがない。

従って、ぶっつけ本番で出るようになる。

 

出雲にしても前年の上位校3校、他に、箱根の成績を加味し

関東の上位10校が選ばれる。

全日本は、前年の上位6校、あとは予選会で関東の

上位6校に入らなければならない。

その為、学校側としても箱根での良い成績を求めます。

それで強化費を増大させて何とかして箱根駅伝に

出場させようと多くの学校が金を使ってます。

 

しかし、いい成績が残せない学校の士気は

ガクンと落ちます。

 

早稲田の渡辺元監督も、就任した当時の事を嘆いてます。

大きな声で挨拶はしない、覇気がない、雰囲気は暗い

成績も上がらない、そうなると大学側の協力もない

スポンサーがつかない。

悪循環の固まりでした。

選手同士の殴り合いでさえ起きていたというのですから

戦う以前の問題でした。

 

最初やらせたことは、相手の目を見て大きな声で挨拶させる。

まるで幼稚園の生徒を教えるみたいだが。

しかし、それすら出来てなかったという

でも、1か月もするとだいぶ明るくなりました。

次に整理整頓。

これも乱雑であったのを整理させて綺麗にする

習慣を身に付けさせる

 

そして、寮の食事も変えた。

従来は、競走部のOGにしてもらっていたのを、

2人のプロの栄養士を雇い、

住み込みで作ってもらうようにした

それまでは、あまり美味しくないと不評で中には

コンビニに買いに行くとか、外食をしに外に

行ったのもいたそうです。

 

試しに監督は食べたそうですが、それほど不味い

ものではなかったそうで、

それだけ舌が肥えてるのでしょう

 

噂によると、この辺りでしょうか、

1年生の時に箱根で一躍売り出して

有名になった選手が、食堂で文句を言った結果、

出入り禁止になったというのを聞きました。

本当でしょうか?

そういえば、暫くこの学校からは来てませんでしたね

 

今年優勝した青学も当初成績が上がらないので、タイムの

良い高校生を獲ることにして高校の関係者と折衝してる中で、

この子は私生活が乱れてるので幾らタイムがよくても

止めたほうが良いとまで言われたが、それでも実績が上がらないと

青学に来た意味が無いので、何とかなると思って入学させたが、

結果は規律を乱し部にとって良いものでは無かったとある。

それ以降はよく人間性を加味するようにした。

 

ちなみに渡辺元監督が就任するときの条件があった

4年以内に優勝争いをするためとして。

1、グランド・合宿所の整備(7億円かかった)

1、推薦枠の拡充(駅伝だけで3枠)(年間1200万の予算)

1、参謀の登用

1、OB会の整備

以上であったようです。

どこもOB会は煩いようです。

 

従来行われてきた悪習も辞めさせた。

風呂当番、

今まで狭い風呂だったので、

1年生が入る順番を整理してたが

広い風呂が出来たので無意味なので辞めさせた。

 

立ちん棒

これは、試合に1年生が出場してる選手の傍でただ立ってる。

別にタオル渡すとか、水を渡すとかではなく、

ただ立っていた。

これも止めさせた。

 

マッサージペア

1年生が上級生を揉んでいたが、これもプロの

マッサージに依頼してやってもらった。

以上のような無意味であるものはやめさせた。

 

そして、止めて貰ったのは、OB達の無意味な干渉。

これは、OB会会長に頼んで、やたらに助言や、

練習への立ち入りを制限し、金は出さずに口を出す。

これは、親戚と同じですね。

口はタダですから、幾らでも出してきます。

 

中には名門大学でしたが、体罰をするので選手が

止めて下さいと意見をしたが通らず、その選手は

主力でしたが、大学を辞めた例もある

ほんの10年くらい前の事です。

その選手は後日実業団で立派に活躍しました。