プロトコールの変遷といえば
例えば、宮中での晩餐会の場合など、以前は、主催者の挨拶や
乾杯などは後の方であった。
ところが最近は最初にそれらの事が行われるようになったという。
これなど最大の変化であろう。
ちなみに晩餐会などでの乾杯のやり方というと、グラスを顔の前
辺りに持って「乾杯」の唱和の声で、目の辺りまで上げ、目礼を交わす。
グラスを相手と合わせたりしないことが肝心である。
合せるという習慣は、中世の頃、ワインを「神の血」としていた時代、
ワインが入った容器をぶつけ、その音に踊ろいた悪魔が
器から逃げ出したすきに、神の血であるワインを飲む、という
宗教的発想によるという。
当時の器は金属だったので、ぶつけても大丈夫だったのです。
そして、グラスがガラスとなり、段々薄く繊細になってくるにつれて
ぶつけ合う習慣は形だけになった。
ぶつけ合うという事にも、宗教的発想が有るのです。
ちなみに主賓が単身で来日したか、或いは夫婦かによって、
招待される人も単身か或いは同伴に分けられる。
そして、もし同伴であっても晩餐会場では別々に指定されてしまう。
仮にこうした招待を断る理由としては、アメリカでは大統領の招待を
断る理由としては、家族の不幸、本人の病気、家族の結婚などで
ないと認められないという。
ホワイトハウス
ちなみにオバマ大統領の来日の時には、通常のフレンチではなく、
ジンギスカンが提供されるそうです。
でも、ジンギスカンは初めての事ではありませんが、
一つのエポックとなりそうです。
羊は、勿論、当日に合わせて誕生から計算されて当日美味しい肉を
提供する御料牧場の羊たちです。
一番美味しいとされる、サ・フォーク種のめん羊です。

晩餐会の他に宮中に招待されとしたら、他には園遊会やお茶会がある。
一般人が招待が一番可能性が高いものとして園遊会がある。
毎年2回春と秋に赤坂御苑で約2千人招待されて行われる。
各部門の功労者、或いはスポーツ選手、芸能人も出席し
園遊会では軽食のサンドイッチや飲み物が出されている。

もう一つはお茶会。
時々テレビなど五輪で活躍した選手を招待し、声を掛けている
シーンが放送されている。
従って、天皇が主催する所の最も格式の高い宮中晩餐会となると
先ず、支度を先に考えてしまうのも無理はないのである。
晩餐会に出る時の服装はというと、男性はタキシードか燕尾服。
そして、このような第1級の正装である時は、勲章を持ちの方は
着用するのが正式である。
フランスは大変勲章が好きな国であり、直ぐ勲章が授与される。
日本ですと長寿の記念として表彰状と金一封が与えられるが、
其れと同様にメダルが授与されるのである。
勲章がとても身近な存在であり、日常でも勲章の副章を上着の襟に
付けておくと、それによって待遇が変わる場合がある。
其の人の功績や栄誉表すからである。
フランスの勲章では、天皇の料理番として有名だった秋山さんの
逸話がある。
秋山が海外の料理人として初めて、ゴールドメダルを授与される事になり、
生憎秋山は行けないことが分かり、誰が代理にと選んで、まだ、新人
同様であった方がフランス・パリに行き、式に出席しメダルを頂戴する
事になったのです。
その方は、新婚でしたので新婚旅行を兼ての事となりました。
但し、費用は自腹でだったそうです。
パリの料理アカデミー本部に行くと、日本から答礼で来たのだから
地位のある副料理長だろうと感違いされたようで、本人にも
フランスでも30人位しか持っていない「アントナン・カレーム」という
名誉ある金賞を授与したのです。
勿論、本人は驚きましたが、大変喜びました。
ところが、日本に帰ると、思いもかけない事になりました。
あれは間違いだったので、メダルを返して欲しいという申し出が
フランスから来たのです。
それを聞いた秋山は激怒し、自分の代理で行ったものに与えた
メダルを返せとはとんでもない。
返すが、その後一切フランスの料理人とは交際しない、と相手側に
言ったところ、その後、返事が有り、メダルはそのままでよい。
とされたそうです。
秋山は若年からフランスで修業して著名であったので
当時超一流のリッツホテルなどの料理長でした。
無視できなかったのでしょう。
リッツホテル パリ
通常、勲章には、リボンが付きものですが、
リボンは右の肩から左にかかる。
従って、勲章は腰の辺りに来る。
そして、副章は左胸に付け、その位置も決まっている。
ガーター勲章
ちなみに世界でも唯一左から右にリボンを掛ける勲章が有ります。
イギリスのガーター勲章です。
これは、世代が変わっても有効で、日本でも今上天皇に贈られていて
天皇家のものである。
明治天皇に綬爵
カラフルな衣装の民族衣装は最高のもてなしです。
日本なら着物、羽織袴、インドならサリー、又、近年ブータンの若い国王が
来日した時の衣裳、綿入れ半纏のような衣裳も印象的でした。
