もし、If,ある日突然、金箔入りの菊の紋章が付いた晩餐会の招待状が

届いたら!

「たら」と「れば」は北海道だと云わないで下さい。


たまには夢の世界に行くのも楽しいでしょう。



  「天皇陛下におかれては、国賓として来日される何々国の

  何々閣下を   お迎えして、来る何月何日何時より、

  宮殿豊明殿に於いて   歓迎晩餐会を催されますので、

  ご来臨下さいますよう

   ご案内申し上げます」

                          平成  年   月   日

                          宮内庁長官   

       殿


歓迎行事の中でも最高のもてなしである国賓であるから最高級の

国を挙げての歓迎式典となる。

しかも、国賓をもてなすのですから天皇か首相が主催するものである。


   招待状

  御紋に金箔が入っているのは天皇を意味する。




皇后の場合は、線の所だけが金箔で、菊の紋は「裏御紋」である。



皇太子であれば、箔押しは無く、菊の紋が型押しになっている。
  皇太子用


勿論、突然、招待状が来るわけではなく、事前に電話で出席が

確認されてはいる。

以前は、招待状も宮内庁の職員が自宅にお届けしたようでが、

経費削減で、現代は郵便であるという。

でも、この成り行きでは、メールで来るようになるかもしれない。

返事もメールで顔文字りも入って?

味気無いですね。


それは兎も角、もし来たら、何を着て行くのか、何に乗って行くのか、

何か持って行かなくてはとか、食事のマナーはどうしよう、

陛下との挨拶はどうすればよいのか、もし、お言葉を頂いたら

ナントお答えしようかとか、もし、というのを考えると、

その瞬間から様々な妄念に乗り移られてしまう。

どれが一番悩むのでしょうか?


上記の招待状は、午餐とありメニューが書かれている。

宴会の種類としては、晩餐会(夕食会)。そして、午餐がある。

午餐とは昼食会であるが、格としては晩餐会の方が高い。

どちらも列席者全員が席についての食事会である。

立食ではないのです。


立食に比べると遥かに格式が高い。

立食ですと、カクテルパーテーがある。

どうも誤解されているようだが、このパーテーはカクテルを飲む

会合ではなく、しかも、時間も夕方頃にするのが普通である。


この会合は、時間内に何時でも来てもいいですよ、

何時お帰りになっても良いですよ、というのが本来の趣旨であり、

来て主催者に挨拶をすると、それで目的を達するものである。


別にカクテルドレスを着なくても良いのです。

間違いやすいのがカクテルドレスで言葉自体が、

和製英語であることから誤解を受けやすいのです。


何かカクテルパーテーに着るようなイメージが有りますが、

そういう事ではありません。

気軽なものであり、間違っても胸の開いたイブニングドレスなどを

着ての会合ではない。


服装について基本的な考えとしては、陽の高い内は、キラキラした

光り物や長いものは着ないということです。

 黒いカクテルドレス



こうした会合は国際儀礼(プロトコール)によって決めごとがある。

そして、プロトコールは時代によって変化しているのです。


例えば正式な席を拵えることも決められてます。

一人分の席幅は75~80センチ相当であり、中央に置く飾り皿から

左右共に1~1,5センチ空けたところにナイフ、フォークをセットし

フルコースのセットが揃うのが55センチ程度であり、そこから左右

10センチ程度が一人分の幅である。

ちなみにナプキンも又、席幅と同じの75センチの大きさである。

勿論、肥満で肉が席幅よりも左右に溢れているのは、

その方の罪ではない?



それは兎も角、テーブルのセットも、椅子の高さや、

テーブルクロスを幾ら垂らすか
、華やかなテーブルアレンジメントの高さや花器の大きさ、

燭台の高さなども全てプロトコールで決められている。


ちなみの外務省で編纂された服装についての

プロトコール(国際儀礼)が発行されています。1999年。

服装のエチケットは、いたずらに金のかかった服装を

着ることではなくて、自分に似合い、かつ、そ

の場にふさわしい服装を正しく着ることです。

つまり、TPO(Time,Place,Occasion)に

あわせることがポイントです。

 男性の正装は、夜会のホワイト・タイおよび略正装の

ブラック・タイであり、

昼の正装はモーニングおよび略正装のサック・コートです。

 女性の正装には和装、洋装がありますが、

基本的には自分の個性や体つきに似合う服装を選び、

上手に、かつエレガントに着こなすことが肝要です。

 日本では結婚式および披露宴が午前または午後遅く(夜)であっても、

モーニング、留袖、振袖を着用していますが、

夜の結婚式にモーニングを着用するのは、外

国人が見たら奇異にうつります。

ブラック・タイまたはサック・コートを着用するのが正しいのです。

外国では、結婚式および披露宴が、

午前または午後遅く(夜)行われる場合、

男女とも服装の着用分けをします。男性の服装は前述のとおりで、

女性の場合は、午前から午後にかけてアフターヌーン・ドレス

またはスーツを着用し、午後5時以後であればカクテル・ドレス

またはロング・ドレスを着用します。したがって、

各オケージョンにマッチした服装をしないと恥をかくことになります。」


というようにダイジェストで書かれているが、実際は、長々と

美に入り細に入り書かれていて、内容が実際にマッチしてるのかどうか

疑わしい点もある。