
車で皇居に向かいます。
入口は坂下門です。
そこには皇宮警察が居て、そこで招待状・通行証の確認をされ、
更に奥の門に進む。
やがて、前方に森が見え、森の奥には灯りが見える。
新宮殿である。
坂下門

北車寄せに入り、そこで係員がドアを開けて、深く頭を下げて出迎え、
言葉はありません。
掛けてはいけないとされてます。
これは一般客の場合で、賓客には、外務省の役人が出迎えます。
車は大きな南百台も入る駐車場に回され、運転手がいれば控室が
有るのでそこで待機します。

車を降りて入口に向かう。
クロークでコート類などを預けます。
幾らも歩かないのだからコートなど不要と思うでしょう。
でも違います。
ここでちらっと最高級のコートを見せるのです。
勿論、品定めなどしませんが、見ればわかるし、預かった係員は、
その手触りで価値が判るのです。
こうした非日常的な社会では、こうした行為が大きな意味を
持つのです。
気持ちで大きく優位に立つのです。
そして、係員に案内されて控室に向います北の車寄せ

国賓ですと、一般の方と反対側の南車寄せに入ります。
その際は、天皇夫妻が出迎えます。
北溜り

ただ、難しいのは何時に着くかという問題で、大体、2,30分前くらいが
適当だそうです。
早すぎても遅すぎても困るのです。
北の車寄せから北溜りを抜けて中に入ります。
控室は有ります
宮殿では2番目に大きな部屋で「春秋の間」がそうです。

そこには、飲み物もあります。
勿論、椅子も用意されてるが、殆どの方は何故か座らないそうです。
回りには燕尾服を着た係員が飲物(シェリー酒、ビール、果物の
ジュースなど、イギリスの方が多い時はウイスキーも出し、
場合によっては日本酒もある。
御旗御紋付でグラスがやってきます。
旗付といってもお子様ランチではありません。
ここには、菊の紋章が入った煙草もあります。
恩賜煙草です。
恩賜とは、懐かしい言葉です。
「しんせい」とか「金鵄」などを連想させます。
記念にと、静かにそっとお持ち帰りになる方が多いという。
ただ、製造してる日本たばこ産業のでは、「特製煙草」と云うそうで
何故かこのほうが不自然な感じを受けるのですが?
宮家のもあり、又、天皇・皇后の煙草は、御料煙草という。
そして、今時珍しい?マッチが有ります。
宮内庁の紋章である桐が付いてます。
暫くマッチを見てないですね。
本当に珍しいです。
終戦直後は、たった1本で火が付く世紀の発見といって、
マッチにも不自由した時代が有ったのですが。
古すぎましてスイマセン。
控室では、大体、始まる前の30分間をここで過ごす。
そして、肝心な事を忘れそうです。
トイレです。ここでは、パウダールームという。
宮殿には案内表示板など有りません。
前以て、調べておきましょう。
晩餐会は、1時間半くらいですが、始まるまでに、何百というお客が、
順次紹介されて入りますので、それだけでもかなり時間が掛かります。
お帰りの時も、順次お見送りされて帰りますから、これも時間が掛かります。
大体3時間くらいはかかるので、途中、抜け出していくのは、
勇気が要りそうです。
主賓は、松風の間で皇族方を紹介されての個族との歓談の後に、
陛下との会見を竹の間で行う。

長和殿から回廊を通り、回廊の長さは70メートルくらい有る。
壁には四季におうじた絵画が掛けられている。
桜

そして、正殿の石橋の間に移られる。
そして、陛下と主賓は「石橋の間)に移り、一般客との謁見を行う。
春秋の間では、係員が、一同に向い、「これから、ご案内申し上げます」
という声が掛かり、会場は一瞬水を打ったように静けさになる。

入る順番は、プロトコールによって決まっています。
最初に、国の要職の方、次に各国の大公使、そして、一般の方。
石橋の間の入口では両陛下と主賓がお立ちになっている。
いよいよご挨拶である。
もう、女性は手袋を取っておいた方が良い。
次ご挨拶の方法。
日本人相手であれば、通常のお辞儀で差支えない。
問題なのは、外国人相手の時である。
勿論、お辞儀でも問題ありません。
この時は2つの方法がある。
1つは、カーテンシー。
もう一つは、ベーズマン。
カーテンシーは、以前紹介したが、女性が行う手段で、高貴な方に
対して、右足を後ろに引き、膝を曲げ腰を落して、背筋を伸ばしたまま
挨拶をする。
映画「魔女の宅急便」の主人公・キキがこの挨拶をしてました。
以前、高松宮妃が訪欧してイギリスに滞在中に、午餐会で後の
エリザベス女王に未だ4才でしたが、見事なカーテンシーで挨拶されて
驚いたシーンが有りました。
宮妃も、前夜、猛特訓して当日は恥を掻かないようにと備えました。
ベーズマンは、ベーゼ(接吻)をマン(甲)に男性が女性にすることである。
外国人相手だと、これは多い。
この事は、日本では中々ない事なので、女性は男性から出された手を
握ってしまい握手になってしまうことが多い。