紀伊国屋ホールにて。
こまつ座第113回公演。
ソフィア岡崎/土居裕子さん
オトメ天津/熊谷真実さん
サチコ斎藤/伊勢佳世さん
リリアン竹内/笹本玲奈さん
ジョイス立花/吉沢梨絵さん
第二次世界大戦、自由を標榜するアメリカ合衆国において日系米国人は十の強制収容所に収容された。
そのうちのマンザナでは、所長命令により仮の住処たるマンザナが後ろ暗い収容所でないことを公言するための芝居「マンザナ、わが町」を上演することとなる。
集められたのは5人の女性。ジャーナリスト、女流浪曲師、ステージマジシャン、歌手、女優。
帰米者、移民一世、二世と立場の違う彼女らが共に暮らしていくなかに、進みゆく強かさを見出していく。
全キャスト好きな方ばかり。
土居さんのカワイサたっぷりで真実を希求するソフィアは未来に正義を信じる一条の光でした。
熊谷さんは日本人の精神の拠り所を持ち、苦労のなかに鋭い観察眼と優しい母の眼差しを持っていました。
伊勢さんは謎に包まれた不思議なサチコですが…韜晦する姿が面白かったです。あの歌も!
笹本さんの強い意志、合衆国市民として歌い手としてアイデンティティーを認識する歌が響きます。
吉沢さんは幾分恵まれた立場にあっても、それを覆してなお未来に架ける夢を導き出しました。
役に与えられた人生を、台詞で構築したマンザナの暮らしを、怒りを忘れずにきっと復する未来を信じさせる戯曲を5つの個性により描かれました。