白い袴は紺屋の羽根飾り(こころいき) -10ページ目

シアター風姿花伝にて。

AKA Company 第1回公演。

team J_を観劇。


ジョン/神田恭兵さん

スーザン/岡村さやかさん

マイケル/tekkanさん


ジョナサン・ラーソンの作品、ラーソンといえばRENTなわけですがそのRENTが成功するさますら見届けられず急逝したラーソンの不遇、葛藤と夢の道行きを著したtick,tick....BOOM!

時を刻む針の音は焦燥を、針の止まる静寂は捗らない夢の脅迫だろう。

時の動きは時計という尺度で見られけれども、時そのものは連綿と続いている。

尺度は他者の下す評価であり、夢に縋る者の絶望だ。

時の流れる残酷さと可能性を潜める未来は人生の道程、岐路を選択する指標ものかは。


神田さんジョンは、いいようのない不安と諦めきれない成功を高らかに歌う。

岡村さんは別れようとするスーザンの他数役をこなす。スーザンの地道な生活を選ぼうとして(ジョンにとっては終焉の)別れを選ぶある意味真っ当な姿。ジョンの作品に出演するカレッサの心の奥底を浚うざわめくような歌。

tekkanさんマイケルの何故こんなにもいい奴なんだと思える優しさ。終盤になって明かされる彼の秘密は苛酷ではあるがその重たさはジョンの未来にとって桎梏ともなりうるわけで、その時点でエンディングに向けて突き進むものが知れてしまうわけで。確かにマイケルがジョンに向ける親密さの証左ではありタイトロープな二人の関係性はわかります。


演じる側に熱量が迸って、観る側もまたチリチリと焦げつくような熱に浮かされる作品でした。




IMAホールにて。

月組を観劇。


ジャネット/RiRiKAさん

マイク/飯田惣一郎さん

トム/北川辰彦さん

スパイク/松永一哉さん

フィリス/中村萌子さん

リン/大胡愛恵さん

アネット/かわづ恵さん

アンジェラ/蔵重美恵さん

ベス/内田莉紗さん

リーナ/仲本詩菜さん

ダイアナ/二本松広子さん

ステファニー/熊瀬 茜さん

プリシー/秋山美里さん

ポーラ/飯嶋みずきさん

ジャッキー/村上恵美さん

ヴァージニア/兼田いぶきさん

グレイス/花音美燈さん

スモーキー/晃映ヒロさん

タイガー/石田周作さん

バディボーイ/太田達也さん

ロンリー/粕谷成寿さん

サンシャイン/小林風花さん

マドンナ/荒牧奈津希さん

ムーンライト/杉山奈央さん

ウィービー/神谷美咲さん

レディー・L/石丸海生花さん

ショーティ/井上美都さん

ナスティ/秋田悠花さん

ベイビーラブ/岡田カレンちゃん


「私には夢がある」

夢という言葉に重み、不断の覚悟を持たせたキング牧師のスピーチはアメリカという国の闇も光も呑み込んで未来への道を託した言葉となった。

自由という責任は現在の日本に暮らす我々の思いも寄らぬ挑戦の結実なのだ。


RiRiKAさんジャネットは思ったより抑えていた感じ。その雰囲気が勉強初めて文字が読めるようになっていく、恨みや怒りより自分たちを取り巻く環境を向上させていくようで、ジャネットの為人にある種真実味を与えていました。

マイクの飯田さんは、真面目さも悪さも苦悩の末の結実を表しました。

松永さんスパイクのソリッドなキレ目を奪われます。

中村さんフィリス、キレイな歌声でおしとやか。

大胡さんのリン、キッズの堕ちた感じにエレガントさを足して若さに妖しさがあって、普通であることを希む姿が非常に印象的!

ベスの内田さん、アネッツのなかで鮮明な印象でした。か弱さと勇気、アネッツを後押しする健気な勇敢さ。


アメリカがよい国であろうとする、その姿勢は数々の過ちを正していくことにあると思います。

夢がある

夢の意味を考える、作品の希求をこれからも期待します。




笹塚ファクトリーにて。

カプセル兵団 笹塚ファクトリー提携公演。

地域密着型ヒーロー。


スーツアクターの本物のアクション、ヴォイスアクターの本物な外連味、設定を楽しみ尽くして創りあげてるであろうキャスト、全てを活かすためのストーリー。

ヒーロー・悪い宇宙人が実在しているという物語性、中の人が表にでているシチュエーション落ち、悪ふざけと大真面目、ノリと悪ノリを混在させて最終的にはササヅカインが守る街を実感してしまうのでした。


2体のササヅカイン、実戦をしてこなかった自衛隊、故郷を逐われて漂着したサルナート人、地球の悪の組織スーパーブラックドリル団、笹塚警察の特殊機動隊やアンドロイド、ココロエナジー装置を開発した笹塚ファクトリー、式神を駆使する光隆寺の行者、高校生や笹塚市民、メディア、再生怪人、救けに来る各地のご土地ヒーロー、日替わりのスッゴいゲストさん。

敵になるのは機械生命体ランビニオン。


ヒーローもの、特撮のネタもの、どちらでも楽しめる作品。

ササヅカイン三部作の完結編ということですが、「帰ってきたササヅカイン」があることを祈願しちゃいます。








高円寺 明石スタジオにて。

武人会プロデュース。

黒チーム観劇。


月島 朧/藤井としもりさん

藤堂藍丞/稲垣征宏さん

菱川一悟/小林由尚さん

柳里/吉田 蒼さん

浅葱・累/宮本京佳さん

大蛇/佐藤正行さん

樹虎/山本常文さん

赤妬樺/佐野実紀さん

橙亜/五十嵐優羽さん

貝/太田旭紀さん

単/末吉慶子さん

語り部/板倉光隆さん


「悟らずの空」で見事な殺陣を見せてくれた宮本京佳さん作・演出ということで観に行ってまいりました。


鬼の話。

鬼と人の違い。

血の交わり。


鬼を讐と狙う朧、妻のために鬼の血を求める藍丞、ふたりの友であり人の弱さを代表する一悟。

鬼の一族の娘にして首魁の累、彼女を守る鬼たち。

愛し、愛される女たち。

鬼と人との種を近づけようとするも刃のきらめきが分かつ哀しみ。


鬼の世界観が練られていて、殺陣の見事さもあって見応えありました。

ちょっと切なく話しが終ったのも余韻を残すいい終わり方。


宮本さんの殺陣はお預けだったので次作に期待!

でも、鬼の娘の素直さも可愛いね。