東京国際フォーラム ホールCにて。
ヘンリー・ジキル、エドワード・ハイド/石丸幹二さん
ルーシー・ハリス/濱田めぐみさん
エマ・カルー/笹本玲奈さん
ガブリエル・ジョン・アターソン/石川 禅さん
サイモン・ストライド、/畠中 洋さん
執事プール、/花王おさむさん
ダンヴァース・カルー卿/今井清隆さん
ベイジングストーク卿/宮川 浩さん
サベージ伯爵、/林 アキラさん
グロソップ将軍、/阿部 裕さん
アーチボルド・プループス卿/松之木天辺さん
ビーコンズフィールド侯爵夫人、/塩田朋子さん
麻田キョウヤさん
川島大典さん
杉山有大さん
安福 毅さん
内田美麗さん
折井理子さん
七瀬りりこさん
真記子さん
三木麻衣子さん
森実友紀さん
2012年ヴァージョンのジキル&ハイド、4年振りの再演。
よく見知った、それでいて新鮮に感じるジキハイ。
ジキル博士は穏やかで優秀さの影に偏執的な実験の未来を渇望しており、精神が開放されたハイド氏は全てに桎梏のない狂気を宿している。
ハイドは狂気のコントロールを理事会への復讐で保っていて、ルーシーの存在を触媒としていたのではなかろうか。
意のままに出現できるふたつの精神こそがジキル=ハイドの目標だったであろう。
善を健常、悪を疾害。善なる未来を希求するジキル、暗がりに隠された現在を壊滅せんとするハイド。
善悪が揺らぐのが人間臭い苦悩なのだろう。決断する前のジキルが説得力ある石丸さんだった。
濱田さんルーシーは、技芸を拠り所とする、自身の価値を掌握できない娼婦だった。あんなひとが、その目に、で聴かせるのは他者を値踏みする娼婦の目のルーシー自身が憧憬とする愛の対象なのかもしれない。
笹本さんエマも随分と印象が変わっていた。単なる令嬢ではなく、自我の確立した愛を全うするに極めて確乎とした意見を持ち、ジキルの闇を抱ける女性。
信じる愛があるのならば、茨のある道も厭わない。
勁い心のふたりの女性がこれまで以上に印象的だった。