川崎市アートセンター アルテリオ小劇場にて。
マチソワしました。
ふしぎな男Wキャスト(西川大貴さん、丹宗立峰さん)の違いは顕著。
そかかしこのシーンで流れるレコード盤のノイズを聴きながらレコードに針を落とすあの儀式を思い出したりしていました。本作に流れるノイズがなんの音なのか知らない世代も多いでしょうけど。
ストーリーを追うことが難しい作品。夢を見ているとき、夢だと気づくとあ~夢なのかと全て受け入れてしまう感覚、あんな感じです。
キャストがそれぞれキャラクターを創りあげて熱演しています。
もう少し人数を絞ったほうが凝縮した世界になるとは思いますが、あの人数でバシッと決まるのもまた見モノであるのも確かで。
川上さん(演:塩見淳史さん)、みーちゃん(演:佐野まゆ香さん)らクセモノぶりったら複層的な世界のなかにもう一つ世界を作ってしまうようで、ま~凄い大したもんでした。
アイドル班(井坂茜さん、大泰司桃子さん)も世界の輪郭を彩っています。
ジェームス小野田さんが演じている砂布は、蝋燭を吹き消す擬音語?なのか、ムーミン谷のスナフキンのようなリアリストからの命名なのかと思ったり。
主役、尾瀬浩秋(演:角川裕明さん)が出ずっぱりながら、仕事一途のプライベートを省みないかと思えば、親しげな笑顔を持っていたり、ひどい仕打ちに落ち込んじゃったり、心の襞にひとしずくの思いを穿つ絶唱を聴かせたり、他の登場人物のアンプリフィアともなる確かな演技って唸らされます。
からっぽ、というタイトルとは裏腹にたくさんの見所を持ち、その後充ちていくことを予感させるラスト、余白や行間に答えを求めないながら良い作品と感じさせるに充分でした。