ひめゆり(2013年7月28日ソワレ) | 白い袴は紺屋の羽根飾り(こころいき)

続いて月組観劇。

檜山上等兵が原田優一さん。自分の置かれている立場をシニカルに分析している鉛袋のような強さが印象的。

阿部よしつぐさんが神谷先生役。檜山のときと違う悔いを持った優しさ。

はる、かな、みさ三人組が野田久美子さん、福田奈美さん、田宮華苗さん。息の合った三人組。先年の野田久美子さんは捨て鉢にもとれる頑なさがあったけど今季は学級委員長として三人組を束ねる姿がしっくりと堂に入った役作り。

ちよ(演:西利里子さん)は看取られていく少女の、別れゆく感謝を込めた演技。

ゆき(演:須藤香菜さん)の"小鳥の歌"は、母を想い故郷を愛しむ望郷の想いを感じた。


"小鳥の歌"は人生の端緒に就いたばかりの少女が、生き残る希望を失いつつも生きる喜び(悲しみに向き合うこともまた喜びである。絶望よりは)を空はばたく小鳥に仮託するアリアだ。

母になれることのない、よき母よき妻よき人生を夢見ていた学徒にふりかかる非情の運命に対し、時代を継いだ私たちは彼女たちの子として次の世を求めねばならないのだろう。



ひめゆりのフィナーレは美しい。