母さん、警察で直ぐに謝罪したね。
君も謝罪したね。
ショッピングモールからは
立ち入り禁止と言われたね。
当然だよね。
悪いことしたからね。
母さん、警察の中で収めたかった。
学校には知られたくなかった。
こんな息子だけど
君を守りたかった。
退学だけは、、と思った。
だけど、警察から言われたね。
学校に通報しました、と。
母さん、力が抜けたよ。
君は自分が犯した事の大きさを
理解してるかい?
君を大事に思ってる人がいるのを
忘れてないかい?
母さん、警察に言われたよ。
「犯罪を犯す子は想像力が足りない」と。
「悪いことしたら悲しむ人がいるのを
想像できてない」と。
母さん、返す言葉が無かったよ。
君はいつからそうなった?
君は警察を後にしてこう言ったね。
「俺、悪くない。」
母さん、もう言葉にならなかった。
消えてしまいたい、と思ったよ。
明日は学校から必ず呼び出しがある。
君の学校生活が最後になるかも
知れない。
母さんは眠れなかったよ。