[本書を読んだ理由]
最近趣味としてAndroidアプリの開発をしているのですが、私は本業としてはプログラマーなのでアプリのデザインに関して苦労しています。

特に問題意識として「どのようにアプリのデザインを設計すればよいのか分からない」というものがありました。

その問題をヒントになるのではないかと思い、本書を手に取りました。

[本書の内容]
本書はIA(Information Architect)、日本語でいうと情報アーキテクチャに関する書籍です。情報アーキテクチャの定義としては広義と狭義のそれぞれがあります。

1. 広義(ビッグIA)
ビジネス戦略、要件定義、ユーザ調査、インタラクションデザイン(ユーザに対してシステムが適切に振る舞うことをデザインする)

2. 狭義(リトルIA)
コンテンツの組織化と情報空間の構造化だけに絞ったこと

ビックIAはUXと言い換えることもできます。本書では、モバイルサイトにおける広義、狭義それぞれの意味でのIAについて述べられています。

1. ビッグIA
ビックIAに関する第1-2章までは開発においてどのようにビッグIAを扱っていくべきなのかを示しています。具体的には

・プロジェクト運営
ex HCDプロセス、リーンUX、、、

・設計、開発
ex モバイルファースト、PCとは違う端末操作・操作姿勢、、、

2. リトルIA
リトルIAに関する第3-4章では、まずモバイルデバイスにおける6つの主なIAデザインパターンを紹介します。

そして、続く第4章では現場でおきる様々名なIAに関する問題を解決するために、第3章で紹介された知識を用いながらどのように対処すればよいかについて課題を交えながら述べられていきます。

[感想]
まず、今抱えているアプリのデザインに本書が役立ったかどうかですが、直近ではあまり役立たなかったなというのが正直な感想です。

というのも、恐らく本書の主な想定読者は法人組織の中で、PCで既にサイトを運営していて、そのコンテンツをもとにモバイルサイトを構築しようとしている読者だと思われるからです。

また、比較的コンテンツ量が多いサイトが想定されているケースが多かったです。

私が現在作成しているアプリは個人として開発しており、コンテンツ量や画面数が少ないものなので、本書の想定読者とはずれていたなと思います。

ただ、モバイルを操作する時に、ユーザはどのような状況で、どんな姿勢で、どのように操作しているのかといったような「モバイルを利用するユーザをより具体的に想定する」ということは参考になりました。

(読み終わってから気づいたのですが、どうもこの本は何か問題があって絶版になっているようです。私はたまたまこの本を貸していただける機会があったので読むことができました。ネットで調べても何が問題だったかでてきませんし、読んでいても分かりませんでした。なんだったのでしょうかね)