本当に強い人になるための始まり:振り返りを習慣にし、深く考え、過去を手放すこと

「人生に思い通りにならないことは、十中八九ある」と言われます。不如意なことがあるのは、人生において自然なことです。そんな人生の状況に直面した時、誰もが強くなりたいと思うのではないでしょうか。十分な実力と能力を持ち、人生の荒波に立ち向かい、自分の心と身体を傷つきから守るための強固な鎧を手に入れたいと思うものです。

しかし、誰もが望み通りに強くなれるわけではありません。では、一人の人間が本当に強くなり始めるきっかけは何なのでしょうか。人生における数々の試練を乗り越え、生活の中のさまざまな困難を耐え抜き、人生の低迷期から抜け出すために必要なものは何なのでしょうか。

私が思うに、一人の人間が本当に強くなり始める瞬間とは、日々の振り返りを大切にし、深く反省し、そして過去を手放すことができるようになった時です。

01 振り返りを習慣にする

『復盤自己』の中で、日本の振り返り専門家である山由智恵氏は、振り返りを自分自身の内側にある価値を発見するための有効な方法として捉えています。

自身の中にある「資源」を発見し、目覚めさせることを中心に、自分の強みを深く掘り下げ、その価値を最大限に活かすことを提唱しています。

振り返りとは、単純に日記のように出来事を記録することではありません。毎日起きたことや過程を書き残すことも大切ですが、それ以上に重要なのは、その過程で生まれた感情や考えを言葉にして整理することです。

また、振り返りのもう一つの核心は、記録した内容を定期的に見直し、考え、整理することです。

振り返りを習慣にし、毎日起きた出来事、出会った人、そこから生まれた感情を丁寧に記録していきます。

その過程では、「不足している部分を探す」「間違いを反省する」という自己否定的な考え方を手放し、起きた出来事をより深く理解すること、自分自身の成長につながる視点から物事を見ることが大切です。

定期的な振り返りは、自分のペースで行えば十分です。週ごとの振り返り、月ごとの振り返り、年ごとの振り返りなどがあります。

継続的に記録し、振り返る中で、私たちの考えは徐々に明確になり、価値観も少しずつ形になり、自分の長所や短所もよりはっきり見えてきます。

振り返りを習慣にすることは、人生の経験を記録として残すだけでなく、未来に向き合うための大切な参考にもなります。

02 深く反省する

『認知覚醒』の中には、現実的で心に響く問いかけがあります。

「なぜ誰もが反省する能力を持っているのに、人と人との間にはこれほど大きな差が生まれるのでしょうか?」

周嶺氏は、その理由はメタ認知能力には段階があるからだと述べています。

多くの人は、ほとんど反省することがなく、ましてや深く考えることも得意ではありません。

問題に直面した時、受動的なメタ認知を働かせることさえ難しい場合があり、ましてや能動的なメタ認知を活用することはさらに困難です。

しかし、一人の人が自ら思考そのものについて考えることを始め、何度も反省を重ねる中で、より多くの認知の道具を身につけ、物事を全体的な視点や未来の視点から見る力を磨き、さらに本質的な部分から物事の根本的な法則を理解するようになったら、どうなるでしょうか。

もし、その人がメタ認知の過程を常に客観的に観察し、調整できるようになったら、さらに大きな成長につながります。

そう考えると、深く反省することが自然な習慣となり、強くなることもまた自然な結果になるのです。

03 過去を手放すことを知る

振り返りや反省をする目的は、過去にとらわれ続けるためではありません。

本当の目的は、今という時間をより大切にし、現在を生きることです。

モデルの奚夢瑶さんは、2017年の上海ヴィクトリアズ・シークレットファッションショーで転倒し、大きな話題となりました。世間からの批判や否定的な声が一気に広がりました。

人生の暗い瞬間に直面した彼女は、逃げることなく、強い「切り替える力」を見せました。

さまざまな分野への挑戦を続け、行動と努力によって、自分自身のキャリアと人生に新たな輝きを築きました。

本当に強い人は、過去を手放す力を持っています。

過去にどれほど輝かしい成果を残していても、またどれほど大きな打撃を受けていても、常に素早く気持ちを切り替え、視線を現在に向けることができます。

過去の成功に酔いしれることもなく、過去の失敗によって落ち込むこともありません。

過去を手放すことを知っている人は、内面がより安定し、より強い心を持つことができるのです。