出版社

 PHP研究所

発売日

 2022/5/25

言語 

日本語

装丁

こやまたかこ

装画

三木次次

単行本(ソフトカバー)

 361ページ

ISBN-13 

‎ 978-4569851983

概略

江戸は深川、
まだ半人前の岡っ引き・北一と
湯屋の釜焚き・喜多次の
二人の「きたさん」が、
事件を通して成長していく物語
 
【登場人物】
 北一(きたいち)

亡くなった岡っ引き・千吉親分の

本業だった文庫売りで

生計を立てている16歳の北一

 

岡っ引きとしては、

まだ見習い

【文庫売り】

暦本や戯作本、

読本を入れる厚紙の箱をつくり、

売る職業

 

文庫は

本を入れるだけでなく、

小間物入れとしても

重宝されていた

 

喜多次(きたじ)

長命湯の釜焚き

暗い過去をもっていて、

行き倒れていたところを、

長長命湯の主人夫婦に拾われ、

釜焚きになる

 

松葉(まつば)

千吉親分のおかみさん

目が見えないぶん、

匂いや気配で様々なことを

察知することができる

北一の応援団の一人

 

若(わか)

椿山家別邸、

通称「欅屋敷」に住む

絵を描くことで、

北一の文庫づくりに参加

 

青海新兵衛
(おうみ・しんべえ)

「欅屋敷」の用人を務める

女中頭の瀬戸殿に

頭が上がらない

北一のよき理解者

 

勘右衛門(かんえもん)

深川一帯の貸家や

長屋の差配人で通称「富勘」

北一に富勘長屋を紹介

店子たちの揉め事を

仲裁する

 

政五郎(まさごろう)

回向院裏に住み、

本所深川一帯を仕切る大親分

千吉親分亡き後、

最も頼りになる人物

 

おでこ

政五郎親分の元配下

記憶力抜群という才を生かし、

今は

町奉行所文書係の助手を

している

 

栗山周五郎
(くりやま・しゅうごろう)

検視の手練れで、

誰もが一目置く与力

北一の仕事ぶりを気に入り、

検視作業を教える

 

≪子宝船≫

 

第一話「子宝船」

江戸で噂の、

「持つ者は子宝に恵まれる」

という宝船の絵

 

しかし、

赤子を亡くした家の

宝船の絵から、

なぜか

弁財天が消えたという

 

大騒動が起きるなか、

北一が、

絵を描いたという男の家へ

行くと・・

 

第二話「おでこの中身」
北一もよく知る

弁当屋の一家三人が殺される

 

悲惨な現場を見ていられず、

外に出た北一は、

見物人のなかに

怪しげな女がいるのに気づき

 

検視の与力・栗山の命を受け、

事件の真相に迫っていく・・

 

第三話「人魚の毒」
北一が、

検視の与力・栗山のもとで

弁当屋の事件の真相を

探っていると、

木更津湊で

お上の御用を務めている、

という男が訪ねてくる

 

感想

前作から約2年・・

 

待ちに待った

「きたきた捕物帳」シリーズ第2弾

 

待つ事が長いと

ワクワク感が増し、

ましてや面白いから

次々にページをめくらさる

 

今回は

三話構成には

なっているけれど

でも物語は繋がっており

一つの物語になっている

 

北一は

少しずつ成長しているが

それでもまだまだ

岡っ引き見習い

 

そんな北一に

喜多次をはじめ、多くの人達が

北一の商売や調べに

力を貸してくれるのは

つまるところ、

北一の財産である

誠実さと行動力が

あってこそなんだと思う

 

北一の真面目だけれど

親しみやすい雰囲気が

とっても良いラブ

 

「人の心の悪い種の

まめな草取りが肝心だ」

 

岡っ引きに頼らなくても

御定法を守れる仕組みを

築き上げたいと、

千吉親分が

跡目を引き継がなかった理由も

今回明らかに

 

その千吉親分の意思を

今後北一はどう行動に移すのか

とっても楽しみ

 

季節をあしらった文庫や、

初夢のための絵を買ったりと

江戸時代は今よりも

移り行く季節を

お洒落に楽しみながら

豊かに

生活していたのでしょうね

 

深川飯、蕎麦、天ぷらも

美味しそうだった

 

10月には三作目が

単行本で刊行されるというが

自分は文庫買いなので

また2年待ちなのね・・

 

面白くて一気読みラブ

 

 

 

 

おまけ

9/10 5:22

日の出:5:09

昨日より+2

日の入17:53

昨日より-2

⏫27度⏬19度晴れ

なりたい自分にちまけいで

  9/10

年齢:58歳

BMI:22.2

昨日の歩数:8224歩走る人

無事過ごせて感謝音譜

 

    

今日のことば

私は人を雇う際、

3つの条件で判断する。

第一が人間としての誠実さ。

第二が知性、

そして第三が行動力だ。

ただし第一の条件が欠けると、

他の二つは

その人を滅ぼす凶器と化す。

-ウォーレン・バフェット-