水木しげるの妖怪 百鬼夜行展

 鬼太郎が、
目玉おやじが、
あの妖怪たちが
否、他の妖怪達も
やってくるというので
地下鉄・バスを乗り継ぎ
芸術の森へ行ってきた


クンクンクンクン
樹々の中を進むにつれ
どこからともなく
爽やかな香が鼻をくすぐり
ここぞとばかりに
思わず鼻が広がる
 

キッチンカーが
出ていたけれど
まだ営業前だったので
食べ物の匂いではないのは
間違いがなく
多分、
樹や花たちが発する香りが
上手い具合に
絡み合ったのでしょう
 
香りから脳に
刺激が伝わったところで
さてさて
待望の妖怪たちに
会いに行こ~ダッシュ


今回の展示は
水木氏の生誕100年を
記念して企画され、
 
水木氏が描いた妖怪が
どんな過程を経て
生まれてきたか等など
妖怪を作った裏側が
見られるらしく
 
本人所蔵の妖怪関連資料や
漫画の原稿なども
公開されているとの事
 
過去に
水木しげるロードで出会った
ブロンズ妖怪たちは
来ているのかなぁ
 
第1章 水木しげるの妖怪人生
 小さい頃
”のんのんばあ"と
呼ばれていた、
お手伝いにきていた
おばあちゃんから
お化けや妖怪、地蔵の話を
聞いた事から
妖怪に
興味をもつようになった
水木しげる
 
「べとべとさん」や
他の妖怪に
出会ってしまったり
 
南方最前線へ出征の際に
マラリアを発症したり
空襲で左腕を負傷し
その左手を切ったり
原住民の
トライ族と知り合ったり
 
第2章 古書店妖怪探訪​
 糊口をしのぐ為
職種を変えながら
貸本屋をやるようになり
漫画の依頼も来始める
 
またこの頃から
妖怪を描く為の
資料探しとして
神田の古書店を巡り始め
 
50歳を超えてからは
妖怪探しの為、
欧米諸国やアジアなど
50以上の国を訪問
 
第3章 水木しげるの妖怪工房
 
水木氏が生涯画いた妖怪は
1,000点近くだそうおーっ!
 
「ぬりかべ」のみ撮影可
 
瞬きするぬりかべ目
 
あまりにも瞬きが早く、
つぶってる瞬間は撮れなかったぐすん
 
水木氏から生まれた
妖怪の背景は
大きく分けて3パターン
 
一番多大な影響を受けたのが
柳田國男の「妖怪談義」
 
①文字情報から創作
その文章から
水木氏の創造で生まれた
妖怪・・
 
「一反木綿」「座敷童子」他
 
②様々な資料から創作
その文章を参考にして
いろいろな資料と素材を
組み合わせて生まれた妖怪・・
 
「砂かけ婆」
三重県伊賀市上野天神祭の
鬼の仮面や装束を組み合わせて
生まれた妖怪らしい
 
③絵師たちからの継承
江戸時代の
浮世絵師・鳥山石燕をはじめ、
過去の絵師が描いた妖怪は
既存のデザインを忠実に
再現・・
 
「提灯お岩」他
 
水木氏は
「妖怪は、昔の人の残した
遺産だから、
その型を尊重し、
後世に伝えるのがよい」
と言い、
 
より妖怪が
リアルになるように
効果音や人を追加した・・
との事
 
その為展示はわかりやすく
元絵と水木氏の絵を
対比させており
 
どんな風に変化させて
描かれているか
見比べる事が出来るので
面白い
 
が、
そもそもすべての妖怪は
オリジナルだとばかり
思っていたので
ビックらポンガーン
 
第4章 水木しげるの百鬼夜行​
 
後半は
全国各地の伝承に基づく
妖怪画100点以上を
山・水・里・家に分けて
展示
 
ペンや墨の陰影が味わい深く
精密に描かれ
中には差し色のように
一部のみ色を使ったり
全体がカラーの作品も
あり、
 
一筆一筆
手で描いたのだと思うと
感慨深い
 
ここでほぼ終わりだが、
砂かけばばおあの
巨大な頭と妖怪が2体、
後は画が殆どで
残念ながら
水木しげるロードの妖怪たちは
殆ど来ていなかったぐすん
 

水木氏の描く妖怪たちは
人間に危害を与える妖怪も
いるけれど
 
「あかなめ」や
「白うねり」のように
教訓めいた妖怪や、
「倉ぼっこ」のように
現れてくれた方が良い妖怪も
多い

あかなめ

風呂の垢をなめる妖怪

だれもいない夜に現れる。

あかなめが

来ないようにするには、

風呂桶を掃除して

垢をためないように

するしかない。

 

 

白うねり

ほったらかしにされた

古い雑巾が

湿気やほこりで

妖怪になったもの。

夜な夜な飛び回って

人の首や口に

まとわりついて、

不潔な匂いで

気を失わせる。

 

 

倉ぼっこ

特に

悪さをするわけでもなく、

倉の中で

物音を立てたりする位。

「倉ぼっこ」が

倉からいなくなると

その家の家運が傾く、

などと言われている。

 

「日本は電気が普及して

日本国中明るすぎたのに加え、

世の中全体が

百鬼夜行の様相になったのに

怯え

本物の妖怪たちが

姿を消しつつある

・・水木しげる」

 

他にも、

現状を憂いた

展示最終コーナーの

水木氏の言葉が刺さる

 

小学生が団体で来ていた

未就学前の子供もいた

 
中庭にある「太陽のふね」
藤原千也
 
せっかく来たので
最近足を運んでいない
野外美術館を眺めながら
 
 砂澤ビッキの作品は
どうなったかなぁと
思いつつ帰路へ
 
見ごたえたっぷり
 
面白かったラブ
 

水木しげるの妖怪 百鬼夜行展
~8/25

おまけ

7/14 4:23

日の出4:08

前日から+1

日の入19:12

全日から-1

⏫28度⏬18度晴れ

 

なりたい自分にちまけいで

  7/14

年齢:58歳

BMI:22.5

昨日の歩数:1254歩走る人

無事過ごせて感謝音譜

 

    

今日のことば

第七条
目に見えない世界を信じる。

-水木しげる-

「水木サンの幸福論」