出版社

 ‎講談社 

第一刷発行

 ‎2020/5/15

言語 ‎

日本語

文庫

‎336ページ

カバー写真

AdobeStock 

カバーデザイン

坂野公一

ISBN-13

‎978-4065190654

概要

上水流エージェンシーは

経営者で

元弁護士・上水流涼子と

IQ140の助手・貴山がいる

殺しと傷害以外はやる

なんでも屋


二人はその頭脳を駆使し、

表沙汰にはならない

トラブルを解決していく


確率的にあり得ない

二代目社長は

経営に関して全て予言者に

頼るのだが・・・


合理的にあり得ない

金に執着し

家族を顧みない男の妻が

突然大金を使いだした


どうやら

霊感商法に

嵌まっているらしい


戦術的にあり得ない

賭け将棋の

年配ヤクザの

頼みというのは!?


心情的にあり得ない

後催眠暗示にかけられ

罠に嵌った涼子


上水流エージェンシーの

発端となる話


心理的にあり得ない 

野球賭博で騙された父が

自殺した為

娘が復讐を依頼する


感想

前に読んだ
「狐狼の血」や
「最後の証人」とは
全然違う系統

力のある作家さんは
何でも書けるのですね

5編いずれも
綿密な駆け引きと
心理戦で
合理的にあり得ないことを
起こして
いとも簡単に解決する様子が
爽快

翔子と貴山は
容姿端麗で
頭脳明晰

あくまでクールな貴山を
何気におちょくる翔子

そんな二人の掛け合いも
面白い

将棋が出てきたので
以前読んだ
氏の「盤上の向日葵」を
思い出しました

「誰だって
自信などありません。
勝つか負けるか、
成功するか失敗するか、
その狭間で
いつだって人間は
悩んでいます。

ただ、
負けた時の覚悟が
あるのとないのとでは、
その後の人生が
全く違います。

あなたのお父様が
なぜ成功されたのか。
それは、
自信があったからではない。
失敗した時の
覚悟ができていたからです。
負けた時の
覚悟がない限り、
あなたはお父様を
超えることはできません。」

「あなたが、
幸運が訪れると信じて
手にしていれば
そのとおりに
なるかもしれない」

「人を不幸にする嘘は
詐欺、
幸せにする嘘は救い」

サクサク読めるけれど
文中には
重みのある言葉があり
やっぱりそこは
柚月さんならではでした

面白くて一気読み

おまけ

5/10  5:01

日の出4:17 -1
日の入18:46 +1
⏫18度⏬8度
夜がさぶい

なりたい自分にちまけいで

 5/10
体内年齢:56歳
BMI:22.2
昨日の歩数:7372歩走る人
無事過ごせて感謝音譜

    

今日のことば

幸せな人生を生きることは

最高の復讐になる。

-ステファン・M・ポーラン-