出版社

勉誠出版 

初版発行

2013/4/5

言語 

日本語

単行本(ソフトカバー)

266ページ

定価

1980円

ISBN-13 

 978-4585295365

 

概要

秋田勤務を

経験するにつれ

役人のつまらなさを

実感した次郎

 

故郷を訪ね

加寿子との思いを

吹っ切り、

 

義父・田部氏の

後継者になるべく

その思いを吐露するが

田部氏は

会社を再興する気は

まるでなく

逆に次郎に外国行きを進め

世界に目を向けさせる

 

しばらく一緒に過ごすうちに

この人こそわが父、と

再認識する次郎

 

辞めるつもりで秋田へ戻り

それまでの間は

講習会を行ったり

土日には

スキーの練習に励んでいた

 

そんなある日

有田氏が秋田へやってきた

 

田部氏と有田氏は

昵懇であり

次郎の留学の話しを

田部氏から聞いたという

 

そこで娘・節子も一緒に

連れて行って欲しいとの事

 

節子が次郎に

惚れているので

節子の夫ということで

迎えたい

 

ただ、それ以上に

なんといっても

自分が次郎にぞっこんなので

単に次郎を

自分の息子にしたいらしい

 

すぐに返事をしなかった

次郎の心には、

 

有田氏が金持ちで

自分の申し出を

すんなり受けるだろうと

たかを括っているように

感じたからであり

本能的に反発したのだった

 

ということは自分は

有田氏が

金持ちである事に

こだわっている為であり

まだまだ貧乏今生が

抜けておらず

裏を返せば

モノ欲しそうで

金銭の魅力に負けている、

という事だと思うのだった

 

秋田を去り帰京し

留学の為

農林省に交渉しているうちに

田部氏は有田氏と節子を

晩餐に招き

改めて田部氏と有田氏の

次郎に対する想いを知り

初めて節子とも

話をすることになり

結婚を決意する

 

二人でフランスに

留学することになったが

横浜を出て45日間

 

立ち寄った港で

目にしたのは

野蛮で悲惨な生活図

 

それはあたかも

西洋文化の断片に見え、

胸が締め付けられた

次郎だった

 

感想

あんなにも好きだった加寿子と

お互いの思いを

確認することなく

別れる事になった次郎

 

節子との結婚は

田部氏と有田氏が

お膳立てした、

今でいうお見合結婚!?

 

でも田部氏と有田氏や節子は

次郎の加寿子に対する気持ちを

わかり過ぎるほど

わかっているので

無理強いしないとこが

次郎への愛情深さであり

そこは

次郎の人徳でもあると思う

 

公私共ども次から次へと

寄ってくる人が多く

本人が望むと望まざると

知己が増える次郎

 

フランスへ着き

これから節子と二人

自分を高める事以外に

家族との関りも

次郎に

大きな変化を

与えるのかと思うと

楽しみ

 

おまけ

4/25 5:42

日の出 4:37 -1

日の入 18:29 +2

⏫14度⏬11度雨

 

なりたい自分にちまけいで

 4/25

体内年齢:57歳

BMI:22.3

昨日の歩数:9742歩走る人

無事過ごせて感謝音譜

 

    
今日のことば
夫婦は一心でも同体でもない
-佐藤綾子-