朽ちないサクラ
出版社
徳間書店
発売日
2018/3/7
言語
日本語
文庫
416ページ
定価
748円
カバーフォト
中村 淳
カバーデザイン
岡 孝治
ISBN-13
978-4198943233
概略
米崎県警の広報課の事務員を
している
森口 泉は
朝から市民からの苦情対応に
追われていた
というのも
同じ米崎県の
平井中央署生活安全課が、
長岡愛梨という
大学生の家族が
ストーカー被害届を
出していたにもかかわらず
受理を先延ばしにし、
あろうことか
慰安旅行に出かけており、
その2日間に
ストーカー殺人が
起こったからだった
そしてその不祥事を
米崎新聞1社が
スクープとして報じ、
世間は警察の怠慢を
激しく非難したのだが、
なぜ米崎新聞だけが
慰安旅行の件を知って
報道できたのか・・
警察内部の誰かが
情報を
漏らしたのではないか・・
そういう疑問が
警察署内で持ちあがる中、
実は泉には
自分の言動を顧みると
心当たりがある事に気づく
少し前に泉は、
警察学校時代の同期で
生活安全課の磯川俊一から
慰安旅行の土産をもらい、
親友で米崎新聞記者の
津村千佳に
お裾分けした際、
口を滑らせてしまっていた
高校時代からの親友の二人・・
普段はお互い仕事の話は
一切しないのが
暗黙の了解なのだが、
この時ばかりは泉は千佳に、
口止めしたのに裏切ったと
問い詰めた
が、千佳は
情報漏洩の疑いを
頑なに否定
「お願い、信じて。
私じゃない。
この件には何か裏が
あるような気がする。
疑いは絶対に晴らすから」
そう告げて千佳は泉と別れた
1週間後
千佳の遺体が川で見つかる
肺のなかの水の成分から、
千佳は自殺ではなく
他殺の可能性が濃厚となり、
警察は
親友で事件前に
会っていた泉にも
疑いの目を向ける
上司の富樫も同席し、
泉への事情聴取が
捜査一課の梶山によって
行われた
そこで泉は
自分が知り得た情報を
教える代わりに
捜査の捗情報を
教えてもらうことを約束し
磯川と共に
千佳の事件の捜査を始めるが
元警察職員の百瀬美咲が
契約更新をせずに自殺したり
愛梨ストーカーの件を
遅れて受理した担当・辺見も
突然辞j職したり
ストーカーの犯人・安西が
カルト教団・ソノフの
関係者だったりと
徐々に
核心に迫る二人だが・・
感想
警察ものが好きな
THさんからの借本
国家の安全の為なら
何をやってもいい
職員が精神を病む迄の事を
させても良い
小説の中では職権乱用が
甚だしいけれど
現実世界でも警察内部は、
こういうことが
まかり通りそうで怖い
今回タイトルの「サクラ」は
公安警察の暗号名らしい
そうそう、警察内部・・
というより
これは公安警察の
それはそれは恐ろしい話
公安警察は
「国家を守る」という大義の元、
諜報活動などで、
極右、極左、カルトの
捜査に当たる
秘匿性の高い
特殊な警察組織
その為には
罪のない人が
犠牲になるのも
致し方ない
それを暗黙の了承として、
通してしまうのが
公安警察だという
そんな公安警察の怖さを
知ってしまった泉は
警察職員を辞めるのかと
思いきや、
事務職ではなく
本当の警察官になる決心を
します
警察組織の中で
公安警察のすることが
本当に正しいのかどうか
見極めるつもりらしい
お強い泉さん
シリーズ第2作目
「月下のサクラ」
楽しみ
作中で
警察官同士が
情報交換する為に使った
小料理屋なんかで飲んでいた
居酒屋さんに出てくる
日本酒の
「雪漫々」と「浜千鳥」
美味しそ~でした
面白くて一気読み
おまけ
3/16 7:11
日の出5:46 -1
日の入17:41 +0
昼の長さ11h54m +0
⏫5度⏬-1度
ザクザクシャーベット道
たっぷり寝た
片付け頑張ろう
なりたい自分にちまけいで
3/16
体内年齢:58歳
BMI:22.5
昨日の歩数:6377歩
無事過ごせて感謝