啓蟄

二十四節気三番目

3月5日~3月19日

-冬ごもりしていた虫たちが

土の中から動き出す頃-

 

「啓蟄」の意味

”開く”

”開放する”

 

土の中で

冬ごもりをしている

虫のこと

 

虫という漢字はもともと

”蝮(まむし)”を表す

象形文字

 

昔々は昆虫に限らず、

爬虫類や両生類の

蛇、蝮、蜥蜴、蛙、

蝦、蟹、蛤、蜆、蠍

なども虫と

呼んでいたらしく

 

確かにそれぞれの漢字に

「虫」がついてますね

 

少しづつ気温が上がり

雪から雨になり

陽射しもだんだん強くなり

冬眠していた虫たちが

地中から出てきて

春を教えてくれます

 

因みに

春の下に虫を2つで

蠢く :うごめく

 

読み方も

漢字の組み合わせも

まさに

春を待ちわびる

たくさんの虫たちが

動いてる

って感じがしますおーっ!

 

啓蟄は春の季語です

 

菰はずし

冬の間に

害虫から守るために

樹木の幹に巻かれていた

菰(こも)を外す、

啓蟄ならではの行事

 

【菰】

わらで編んだ敷物

 

雷の種類

大気が不安定なこの時期は

強風や嵐、雷が

発生しやすくなる時期

 

春雷

(しゅんらい)

春に見られる雷のこと

寒冷前線が通過する時なので

雷が出やすいらしいです

 

初雷

(はつらい・はつかみなり)

立春を過ぎてから

初めて鳴る雷のこと

 

虫出しの雷

立春後に初めて鳴る

雷の事

 

昔々は

春先に鳴る雷で

冬眠している生き物が

起きてくる・・と

考えられていたようです

 

 

蟄虫啓戸:すごもりのむしとをひらく

 

《啓蟄:初候》

(第七十二侯・第七侯)

3月5日〜3月9日

-生きものたちが

春の陽気を感じて

姿を見せてくれる頃-

 

【啓蟄】と【蟄虫啓戸

蟄虫啓戸】は、

【啓蟄】を詳しく表したもの

 

冬ごもりをしていた虫たちが

戸を開いて

顔を出したような表現

 

虫に限らず、

様々な生き物が目覚める頃

 

秋分の七十二侯四十七候

蟄虫坏戸

(むしかくれてとをふさぐ)

”虫たちが地中に隠れて

戸をふさいで

閉じこもるという頃”と

対になっています

 

桃始笑:ももはじめてさく

《啓蟄:次候》

(第七十二侯・第八候)

3月10日〜3月14日

-桃の蕾がほころび、

花が咲き始める頃-

「笑う」と「咲く」

昔々、

花が咲く事を

「笑う」「笑む」と

いっていたそう

 

蕾が開く様子が

口を開けて笑う様子に似ており

今も笑った様子を

花が咲いたよう・・

というのと

同じかもしれません

 

どちらも周囲が

明るくなりますね

 

桃は

古代より中国では

神様や仙人に力を与える

”不思議な木”とされ

 

お祝いの席で

出されるお饅頭は

桃の形をしているのを

見てもわかるように

 

桃の果実は

長寿を表す縁起のよい果物、

と言われているそう

 

日本でも桃には

邪悪なものを祓う力がある、

とされているので

 

雛祭りには

桃の花を飾ります

 

そういえば

鬼を退治をする桃太郎が

桃から生まれたのも

邪悪なものを祓う・・

という意味が

関係しているのかもしれません

 

菜虫化蝶:なむしちょうとなる

《啓蟄:末候》

第七十二侯・第九候

3月15日〜3月19日

-青虫が紋白蝶になる頃-

 

菜虫

大根や蕪(かぶ)などの

アブラナ科の野菜を食べる

昆虫の総称


特に

紋白蝶の幼虫の青虫の事

 

紋白蝶のほかにも、
いろいろな種類の蝶が

舞い始める季節です

 

蝶は

キリスト教では

復活の象徴であり

 

ギリシャでは

魂や不死の象徴

 

蝶は「綺麗」というほかに

何か神秘的なモノがあるから

好かれるのでしょうか

 

蝶の姿は

幼虫と成虫では大きく変わり

その合間の

蛹(さなぎ)の時期の

蛹の中が凄まじいらしく、

 

呼吸器官など

いくつかの組織を残して、

幼虫の体は

ドロドロに溶けてから

成虫としての体が

新しく作られるとか

 

見た目は

動いてなさそうだけど

蛹の中では

着々と蝶になる準備が

進んでいるらしいです

 

そんな過酷な状況を

乗り越えたからこそ

美しい蝶になれるのかもラブラブ

 

この時期は卒業や就職など等

日本でこの季節は

旅立ちと言われる時期ですが


人によって旅立ちは

意味するものも違うし

人それぞれ

 

どんなに旅立ちが遅くても

それは蛹の時間が

長いのと同じで

準備期間が

長いだけかもしれません

 

可能性をいっぱい秘めた蛹は

抑圧されない限り

素敵な蝶になります

 

対の候

-啓蟄-初侯-蟄虫

-秋分-次候-蟄虫

 

季節の考え方

二十四節気・七十二侯2024年

--

【立春】

2/4〜2/18

①東風解凍2/4~2/8

②黄鴬睍睆2/9~2/13

③魚上氷2/14~2/18

【雨水】

2/19~3/4

④土脉潤起2/19~2/23

⑤霞始靆2/24~2/28

⑥草木萌動2/29~3/4

【啓蟄】

⑦蟄虫啓3/5~3/9

⑧桃始笑3/10~3/14

⑨菜虫化蝶3/15〜3/19

★春分

3/20~

清明

穀雨

--

立夏

小満

芒種

夏至

小暑

大暑

--

立秋

処暑

白露

秋分

寒露

霜降

--

立冬

小雪

大雪

冬至

小寒

大寒

 

龍龍龍

 

雨水 

👇

 啓蟄

👇

 春分

 

雪が融け始めた

【雨水】から

虫たちが顔を出す

【啓蟄】へ

 

そして

昼夜同じ長さの

【春分】へと続き

少~しずつ

暖かくなっていくのが

漢字を通してわかりますね

 

おまけ

3/5 6:43

日の出6:04  -1

日の入17:29  +2

昼の長さ11h24m +3

⏫2度⏬-5度晴れ

師匠の誕生日誕生日ケーキ

なりたい自分にちまけいで

3/5

体内年齢:58歳

BMI:22.4

昨日の歩数:763歩走る人

無事過ごせて感謝音譜

 

    
今日のことば
ヘビでもチョウでも、
もがいて脱皮して、
大人になるんです。
-金八先生-