名探偵のままでいて

    

出版社

宝島社

発売日

2023/1/7

言語

日本語

単行本

352ページ

定価

1540円

装填

菊池 祐
ISBN-13 

978-4299037633

概要

 

27歳の楓は

小学校教師であり

ミステリー好き

 

ミステリーが好きになったのは

元小学校校長で

博識の祖父の影響が

大きい

 

祖父は

とてつもなく頭がきれるが、

現在

レビー小体認知症”を

患っており

介護を受けている

 

レビー小体型認知症は

幼児退行するようなことは

なかったものの、

「青い虎が見える」といった

幻視や記憶障害などの症状が

現われる事があるらしい

 

そんな祖父だが、

時折楓が

謎を問いかけると

 

「煙草を1本くれないか」

と言いつつ

たちどころに解決してくれる

 

第一章

緋色の脳細胞

 

楓は

故・瀬戸川猛資氏の評論集を

手に入れる

 

しかし、

その本には四枚の紙が

 

それは全て、

瀬戸川氏の

訃報を知らせる

新聞紙の切り抜き

 

一体誰がどんな目的で、

四の枚切り抜き記事を

本に挟んだのか・・

 

第二章

居酒屋の”密室”

 

どうやら楓は

同僚の岩田から

かなり好かれているよう

 

ある日岩田に

食事に誘われる

 

しかし

二人きりではなく、

四季という舞台役者が一緒

 

四季によると

驚いた事に居酒屋の

密室の男性トイレで

人が殺されたという

 

だがこの居酒屋では客達は

被害者が殺害された時に

テレビのサッカー中継に

夢中で、

誰もトイレには

立っていないという

 

四季の友人で俳優仲間の

第一目撃者の男性が

居酒屋の女将に報告すると

 

女将は

「スパイス風味」の料理を

考えていた最中で

 

そのレシピを

書きかけたメモを破るほど、

動転していたらしい

 

はたして

密室殺人の謎は・・

 

第三章

プールの”人間消失”

 

大学時代の同期と

三年振りのランチ会

 

楓の祖父が

勤めていた小学校に

赴任している同期もおり

 

以前、楓の祖父は

「まどふき先生」と呼ばれ

今でも歴代先生の中で

一番人気があるという

 

そんな同期が

勤める学校で、

不思議な事件が発生

 

それは

新しく赴任してきた

水泳が得意な

「マドンナ先生」と

呼ばれている先生のこと

 

ある日

「マドンナ先生」の

水泳の授業が終わった頃

誰かが水に飛び込む音が

したという

 

そして、その直後

「マドンナ先生」は

姿を消してしまったらしい

 

学校側は

彼女の父親に

報告したものの、

なぜか彼は行方不明届を

提出しなかったという

 

「マドンナ先生」は

発見できるのか・・

 

第四章

33人いる!

 

楓のクラスは6年生で、

卒業間近

 

楓は

自分のクラスにいる

特徴的な3人を、

ハリーポッター風に、

ハリー、ロン、

ハーマイオイニーと

呼んでいた

 

ある日の英会話の時間

ハリーがなぜか、

怖い話大会を提案、

実行することに

 

そしてハリーは、

この学校がかつて

防空壕の跡地であったと

話し始め

クラスはザワザワ

 

そんな中、楓は

32人の生徒たちに

「二人か三人で

グループになって、

英語以外は使用禁止」と

指示をだすも

 

最初は楽しそうに

英会話をしていたのだが

 

ロンとハーマイオイニーが

口論を始める

 

何でも、

日本語が聞こえたとか

 

それも

女の声で、

涙声だったとか

 

クラスに

33人目がいるのか・・

 

 

第五章

まぼろしの女

 

楓の同僚・岩田が

警察に逮捕された

 

事件は、

彼がランニング中に発生

 

中年男と若い男が

揉みあいになり、

若い男は刺されてしまい

 そこへ岩田が到着

 

岩田が被害者を

抱きかかえたタイミングで

なぜか警察官が現れ、

現場にいた岩田が

逮捕されてしまった

 

運悪く岩田は、

被害者の体に刺さった包丁を

握りしめており

 

その場面を、岩田が

”ウォーキングママ”と呼んでいる

女性に目撃されていたのだった

 

容疑を晴らそうと

”ウォーキングママ”を探すも

行方知れずのまま

岩田の送検が迫る・・

 

終章

ストーカーの謎

 

以前から

楓に付きまとう

ストーカーがいる

 

楓には彼の正体は

全く見当がつかない

 

日増しに電話は多くなり

どうやら住所も

知られているよう

 

楓は警察に相談するも、

門前払い

 

そうこうするうちに

ストーカからは

「準備はできている」と

不穏な電話が入る

 

楓はたまらずに

祖父に相談する

 

そしてストーカーが、

ついに姿を現すが・・

 

感想

祖父と楓の謎解きの会話が

ほのぼのとして楽しい

 

祖父があまりにも

すらすら解いていくので

本格的ミステリーとは違って

重くなくて怖くなくて

さくさく読める


岩田とその後輩の四季も

性格が良さそうで

会話が楽しく和む


自分が

小学生の時に読んだ

アガサ・クリスティ

エラリー・クイーン

ジョン・ディクスン・カーが

出てきたけど

すっかり忘れてますわ

 

「煙草を1本くれないか」

碑文谷おじいちゃん、

素敵ほっこり

 

おまけ

2/27 6:33

日の出6:15 -2

日の入17:20 +1

昼の長さ11h04m +3

1度⏬-4度くもり

娘、二子玉へ転勤

なりたい自分にちまけいで

2/27

体内年齢:55歳

BMI:22.2

昨日の歩数:8353歩走る人

無事過ごせて感謝音譜

 

 

    
今日のことば
存在していたものすべては、
永遠に生き続ける。
-アガサ・クリスティ-