続 窓ぎわのトットちゃん

    

出版社

講談社 

発売日

2023/10/3

言語 

日本語

単行本

256ページ

装填

名久井直子

いわさきちひろ

定価

1650円

ISBN-13

‎ 978-4065296714

 

あらすじ

 寒いし、眠いし、おなかがすいた

 

トットちゃんのパパ・

黒柳守綱氏は

世界的に有名な

バイオリニスト

 

パパとママは

いつも仲が良くて

トットちゃん一家は

幸せに満ちています

 

トットちゃんの家は洋館で

庶民には

珍しくて美味しい食べ物を

食べて、

豊かな生活を送っていました

 

トットちゃんが

トモエ学園に通っていた

小学生の時、

太平洋戦争が開戦

 

少しづつ

日々の食事にも

事欠くようになり

ある時は

1日大豆15粒で

過ごさなければないことも

ありました

 

周囲の若い男性が

次々と出兵し、

とうとうパパも

召集されてしまいます

 

トット、疎開する

 

東京大空襲後、

パパを除くトットちゃん一家は

青森の知り合いの家で

りんごの作業小屋を借りて

疎開生活を送ります

 

トットちゃんは

現地の小学校に

通うようになり、

ママは農協のような所で

働いたり、

得意の声楽を生かして

結婚式の余興や宴会で

歌を披露して

引き出物を得るなど

頑張って日々の糧を

得るようになります

 

さらにはママは

食堂を開いて行商も

行って

東京の家の再建資金を

貯めて

以前と同じ場所に

家を再建します

 

パパは出兵して

5年後に無事帰還します

 

咲くはわが身のつとめなり

 

終戦から1年経った頃、

トットちゃんは

1人で一足先に東京に戻り、

親の知人の家に

下宿させてもらいながら

香蘭女学校に通うように

 

放課後には、

友達の家にお邪魔して

おしゃべりしたり

映画を見に行ったり、

通学途中に

初めてラブレターを

もらったり、

教会の牧師さんに恋したり、

楽しい青春時代を

過ごします

 

「トスカ」を見て

オペラ歌手を

夢見るようになった

トットちゃんは、

東洋音楽学校に

入学して声楽を学びます

 

 トット、女優になる

 

トットちゃんは

偶然見た人形劇

「雪の女王」に刺激を受け、

子供に絵本を

上手に読んで

あげれるようになりたい、

という思いで

NHKの求人に応募します

 

応募者6千人のうち

残ったのは28人、

という高倍率の採用試験に

合格し、

研修期間を経て、

トットちゃんは

テレビ放映開始と同時に

NHK専属女優として

デビューし、

まもなく大人気になります

 

感想

窓ぎわのトットちゃんは、

トットちゃんが

小学校高学年位の時、

東京に空襲が

来る頃までの話

 

続編の本作では、

トットちゃんが

青森に疎開してから、

音楽学校を卒業して

NHKの専属女優になり、

ニューヨークに

留学するまでの日々が

綴られています

 

トットちゃんの行動が

受け入れられない事は

大人になっても

続いてはいたものの

トモエ学園の小林先生のように

トットちゃんの存在を

認めてくれる人が出てきます

 

そして劇作家に

「それがあなたの個性で、

それが僕たちに必要なんです」と

言われたことで

女優を続けていたとのこと

 

人には必要とされる場所が

必ずあるんだと

救われた気持ちになりました

 

立ち止まることはあった

でも前を向いて進んでいた

トットちゃん

 

心が動くままに、

自分が幸せ、

と思った方向へ進む

トットちゃん

 

そんな自由奔放な

トットちゃんだけど

自分の機嫌は自分でとるし

人としてどうあるべきかは

きっと家族やトモエ学園で

学んだ事が根本にあったので

俗にいう

わがままとか

自分勝手とは違い、

トットちゃんの言動は

理由があるのです

 

それを分かった人だけが

トットちゃんの才能を

個性と認めてくれました

 

だからといって

その事を驕る事なく

真摯に受け止め

糧にしてきたからこそ

今の黒柳徹子さんが

存在するんだなぁ

と思いました

 

香蘭女学校の先生

「ものがいっぱいある

幸せもあれば、

もののない幸せもある。

その両方を

知っていることは幸せ」

 

いろいろなモノコトに

共通する言葉だと思う

 

死ぬまで病気をしない方法は、

自分の好きなことだけを

やって生きていくこと

 

自分から進んで

やりたいと思う仕事だけを

やっていく

 

嫌だな嫌だなと思っていると、

嫌が溜まって病気になると

お医者様から言われたとの事

 

多分今でも続けているでしょうし

それを自分達にも

お勧めしてました

 

窓ぎわのトットちゃん以降

42年振りの続編・・

本作を書くきっかけの一つは

体験した戦争のことを

書き残しておきたかったから、と

あとがきに記されていました

 

精力的に戦争反対を訴え続け、

ユニセフで

子どもたちを支える活動の源は

ここにあったのですね

 

同じ経験でも

書き手が違っていたら

悲しいお涙頂戴になっていたかも

知れませんが

決してそうではなく、

 

良いとこのお嬢様だった

母上やトットちゃんが

力強くたくましく

生きていく様子を通して

戦争の悲惨さを

知る事ができます

 

 

今のヘアスタイルの

徹子さんしかしらないけれど

幼少時代や

女優時代の写真、

 

そして

いわさきちひろさんの絵も

たっぷり

 

昨日の歌と同じように

この世に必要なモノに

流行り廃りがない事を

実感

 

窓ぎわのトットちゃんに続き

ちまけいお勧め本です

 

おまけ

1/25 7:19

日の出6:57 -1

日の入16:36 +1

昼の長さ9h39m +2

アップ0℃ダウン-4℃雪

昨日から大雪ガーン

雪像心配・・

 

なりたい自分にちまけいで

1/25

体内年齢:55歳

BMI:22.1

昨日の歩数:7760歩走る人

無事過ごせて感謝音譜

 

    

今日のことば

私は戦争を通して、

飢えの苦しみや

親に会えない寂しさも知っている。

私の活動を通して、

少しでも世界の子供達の現状を

しってもらえれば、と思い

活動している。

こういった活動は、

自分の出来る範囲で

とにかく継続していくことが

大事だと思ってます。

-黒柳徹子-