狂骨の夢

    

出版社 

講談社 (1995/5/9)

発売日 

1995/5/9

言語 

日本語

新書 

578ページ

ブックデザイン

熊谷博人

カバーデザイン

辰巳四郎

定価

1176円

ISBN-13

978-4061818446

百鬼夜行シリーズ第3作

概略

舞台は

昭和27年の12月

神奈川県逗子

 

寂びれた釣り堀屋の

若隠居・伊佐間は

海釣りの途中、逗子で

朱美という女性に出会い、

 

夫を4度も殺し

再び甦る夫に

夢なのか現実かのか

戸惑っているという話を

聞かされる

 

また、

神を信じられない

牧師の白丘と

フロイトの幻影に苦しめられる、

精神科医・降旗は

何度も蘇る死霊の話を

朱美から聞き

 

そして小説家・関口は

大物小説家・宇田川崇から

妻・朱美がおかしいと

相談を受けるが

 

数日後その宇田川を

妻・朱美が自分が殺したと

自首してきた

 

一方

二子山集団自決事件の

捜査をする木場だが

 

自決した11名は

朱美が奉公していた

鴨田酒造の関係者だった事を

知る

 

そして

金色髑髏事件発生し

謎の狂信集団が犯人かと思われ

 

さらに

逗子湾生首殺人事件が

持ち上がり

牧師の白丘亮一が

容疑者に

 

その全てに登場するのが

「髑髏」

 

そしてそれらの事件に

京極堂、関口、

木場、榎木津などが

関わっていく

 

果たして、事件の真相は・・

 

感想

ちまけい2024年最初の本は

お初の「京極夏彦」さん

 

修行の場のTHさん

「1、2巻はないけど

読み切りだから大丈夫」

なんて言いながら

貸してくれました

 

厚さ3cmを優に超えており

ぱらりと覗くと

ノベルスで2段組

 

因みに重さは450g

文庫判

基本はA6判サイズ

105mm×148mm

 

ノベルス

新書の種類のひとつ

教養系の叢書や

少年・少女マンガのサイズも

含む

105mm~109mm

×

173~174mm

 

2、3ページ読むと

文章に慣れていないので

読み辛い・・

 

しかも厚くて重くて

持ち運びが困難なので

通勤時間や休憩時間に読めず

時間が空く事が多いから

記憶力が衰えている自分は

すぐに忘れてしまう・・

 

ということで

読むのは休みの日に・・

なんて思い

自分にしては珍しく

積読してました

 

ところがどっこい

休みだった年末年始に

読み進めると

 

最初は内容が複雑で

何が何だか

わからなかったけれど

 

登場人物の関係や内容が

だんだん分かってくると

キャラ設定や

会話のおとぼけやらが面白く

 

謎がいっぱいのモヤモヤ感も

どこでどうやって解決するのか

その先が知りたくなり

知らず知らずの内に

京極作品の面白さに気づき

一気読み

 

全く関りのない複数の事件が

宗教学から心理学、

そして各地の言い伝えや

実際の猟奇殺人や儀式、

はては民俗学などと絡み

 

そういった伏線を

いちいち京極堂が説明して

一気に回収するのは

圧巻

 

そうそう作中では

北海道は出てこないのに

出雲地方以外にも

「神在月」を使う神社として

能登半島にある

志乎(しお)神社が

登場してました

 

京極堂によると

この神社の祭神は

「鍵取大明神」と称する

鍵の神様

 

つまり、

他の神様が出張中に

鍵をかけて留守番役として

残らないといけないため、

この地方では

「神在月」となっているのだとか

 

そういう蘊蓄も学べる

狂骨の夢

 

きっと他の京極作品も

同じような感じなのでしょう

 

こんなに長くて

内容が複雑なのに
スラスラ読み進めたのも
大御所の
京極さんだからこそなのですね
 
ちょいと重たいので
テーブルや机に置いて
読まなければならないのが
唯一の難点です
 
自分だったら
買わない分野の本
 
新たな分野の大白い本が読めて
THさんに感謝キラキラ
 

おまけ

1/7 6:40

日の出7:06 -0

日の入16:15  +1

昼の長さ9h9m +1

アップ1℃ダウン-3℃雪

STV 0:55

「ドキュメント24」必見目

”義男の空”の

高橋先生出演おーっ!

なりたい自分にちまけいで

1/7

体内年齢:56歳

BMI:22.1

昨日の歩数:1837歩走る人

無事過ごせて感謝音譜

 

    

今日のことば

この世は隣にいても

手が届かないこともある。

全く関係のないところから

手を差し伸べられたりもする。

 それが縁ってやつだネ。

-「妖怪アパート」一色黎明-