ぬけまいる

    

出版社 

講談社 

第1刷発行

2014/12/12

第14刷発行

2022/1/27

言語 

 日本語

文庫 

464ページ

ISBN-13

978-4062779852

概略

抜け参り

親や主人、

村役人の許可なしに

お伊勢参りに行くことを

さす。

お蔭参りとも言う。

 

お伊勢詣りに限って、

無一文でも

柄杓片手に旅をすれば、

街道沿いの家々が親切に

面倒見てくれる。

 

抜け参りをしてる人に

面倒をみたり

世話をするのも

功徳があるとされる。

 

一膳飯屋の娘で

男勝りで

博打の才のある

独身のお以乃(おいの)

 

小物屋で

4人の子持ちだが

子供からも親からも

距離をおかれている、

派手好きで商売の達人

お蝶(おちょう)

 

武家に嫁いだものの

優しい舅を亡くし

きつい姑と夫に悩む

冷静で武芸の達人

お志花(おしか)

 

三十路手前、

幼馴染の通称

「馬喰町の猪鹿蝶」

と呼ばれた三人は

かれこれ半年ぶりに再開

 

愚痴の言い合いを

していると

お志花が突然

抜け参りを提案

 

三人はそのままふらりと

伊勢へ旅立つことに

 

立場は違えど、

それぞれの事情を抱えた

三人が、

東海道を旅し、

様々な事件に

巻き込まれる


二十歳前に

つるんでいた時とは異なり、

今では

それぞれの立場も
抱えている問題も違う

 

それでも性格は

変わらない

 

幼なじみだからこそ

お互いを理解していたり・・

 

人助けしたり・・

 

やられたら倍にして

仕返ししたり・・

 

三人組の江戸から伊勢へ

東海道珍道中のお話

 

感想

 「ぬけまいる」は

旅の醍醐味が

ぎゅ~っと詰まった

エンタメ旅本

 

昔一緒に

つるんでたとは言え、

よくぞこれだけ個性的な三人が

旅をする気になったもんだ、

と思っていたら

案の定揉める場面が

多々あり

 

でもそういう時に

昔ながらの友人で

それぞれお互いを熟知しており

そして離れていた時間に

相手の気持ちを

汲み取る事を覚えたからこそ

友人がどうして欲しいのかを

察知することが出来、

いつしか揉め事も

解決に至る

 

旅先での様々な事件に

巻き込まれながらも

いざというときの

彼女たちの度胸に

胸がすく

 

それぞれ個性的で

バラバラなようで

威勢がよくて

困っている人を

放っておけないのは

共通項

 

結局一緒に旅できる人は

心根が同じじゃないと

できないんだと

改めて思った

 

話言葉は今風で

考えてる事も

今の自分達に

リンクする事が多く

 

旅先での様々な人との

出会いは、

ほんわかすることもあり

しんみりすることも

 

無一文になってから

団子屋を営む老夫婦の家に

居候したり・・

 

奥さんに

尻を敷かれるご主人を

叱咤したり・・

 

はたまた

お金をだまし取られたり・・

 

危ない男との

恋の予感があったり・・

 

楽しみながら

ハラハラドキドキしながら

一気読み

 

まかてさんは

どれを読んでも

ハズレがないのは知っていたけれど

本当に

引き出しの多い作家さん

 

たまたま先月

3人旅が

終わったばかりだったので

同じく3人旅の本だと知り

ビックらポンでした

 

おまけ

 

11/24 18:30
初積雪

 

11/25 6:41

日の出6:38  +1

日の入16:04 -0

昼の長さ9h25m -2

アップ-2度ダウン-5度雪

ついに

マイナスの日がやってきた

 

なりたい自分にちまけいで

11/25

 体内年齢:55歳

 BMI:22.1

昨日の歩数:8626歩あしあと

無事過ごせて感謝ラブラブ

 
    
今日のことば
旅とは
どこかにたどり着くことではない。
-トマス・スターンズ・エリオット-