帰り際ちらっと見えたお店は「メキシコ料理」専門店だった。
どんな料理が出てくるか分からなかったがとにかくお腹が空いていたため迷うことなく入店。
すると陽気な店員さんが迎え入れてくれた。
店内は気温もそうだが雰囲気もあたたかく,疲れた心を癒してくれた。
一人専用の席に着くとメニューを手渡され,英語表記のメニュー表を見つめる。
なんとなくどんな料理かが分かるくらいではあったが,頼んでみないことには答え合わせができない。
直感で選びオーダーした。
周りを見渡すと若者やお年寄りと幅広い年齢層の幅があり,みんな談笑していた。
一人旅はこういう光景をみると少し寂しくなる。
今日あった出来事を共有・話す誰かがいるということは当たり前ではなく
ありがたいことなのだ。
店内の陽気な雰囲気でうとうとしていると料理が運ばれてきた。
何の料理かは分からなかったがイメージとしてはタコス,
お肉の周りに色とりどりの野菜が飾られていてスパイシーないい香りがする。
アルコールも合わせて頼み,アメリカ旅初日の豪華な食事が揃った。
お腹はペコペコ。喉も乾いている。
無我夢中で料理やらアルコールやらを口に放り込む。
頭から「幸せ」サインが出ていることは意識せずとも無意識的に分かる。
生きている実感をこれまでにないほど感じた。
日頃の「当たり前」に感謝する。
お腹も膨らんだので,会計時にチップ20%を添えて店を出た。
外気が体に吹きかかる。
あぁ今日もありがとう。
安全で幸せな1日だった。
宿に着くと再度歯磨き,就寝前トイレを済まし眠りについた。
ベッドが非常に心地よかった。