2回の機内食を挟み,マップをふと見ると太平洋を横断しきっており,

未開の陸上に機体があった。

 

外を見てみると,陸が見える。

上空からだとアメリカに来た感じはしない。

日本の光景と比べてもそんなに違和感はなく変わらない。

 

日本を昼に出発し,アメリカ本土に着陸したのが現地時間で早朝だった。

長時間の飛行機滞在および時差ボケが相まって「疲労」が体にこたえた。

 

飛行機旅が終盤にかかり,機内のアナウンスとともに着陸の準備にかかる。

陸に接触する瞬間,「ガタゴトガタゴト‥」と揺れ,少し経つと安定した。

 

いよいよアメリカ本土に上陸したんだな。

実感が湧いてきた。

 

到着したのはロサンゼルス空港。

言わずも知れた「西海岸の玄関口」。

 

ロサンゼルス。

 

映画の世界でしか聞いたことがなかった地名だ。

ここからアメリカ一人旅が始まる。

 

機内を降り,空港内へ移動する。

アメリカといえば、、

 

入国審査が厳しいイメージがある。

実際もそのイメージ通りであった。

 

審査口には長蛇の列。これでも早朝であることから人は少なめだったという。

飛行機で長旅してきてこれか。うとうとしながらであったが2時間ほど並んだ。

 

そんなこんなで待っていると,ようやく自分の番に回ってきた。

対応してくれる人はいかにもという感じで。

 

入国目的は?滞在期間は?どこに宿泊する(ホテル名を教えろ)?ノービジネスだよな?

 

しつこく聞かれた。他の国を旅した時はスムーズに入国できたのだがアメリカは違う。

ここで思うのは「信用」というものがいかに大事かってことだ。

ただ,ここのケースで言うと○人というような括られ方をするので個人に対してではないと思うが。

 

第一関門を突破し,ようやくのことで空港内へと入れた。

 

広い。

始めに出てきた感想だ。

 

羽田空港も広いがスケールが違う。ただ分かりづらい,移動距離が長い。あと清潔さが欠ける。

対して日本の空港は分かりやすいし移動距離も短くなるように配慮されている。何より清潔だ。

自国の良さを感じるのはこういった外に出てみないと分からないものだ。

 

最初の目的地は「セドナ」。

 

そのためロサンゼルス空港からフェニックス空港へ乗り継ぎが必要となる。

次の飛行機出発時間まであと3時間。

 

出発ゲートを確認した後,乗り継ぎ時間を潰すために空港内をひたすら歩いた。

ここで重要なのは,ちゃんと出発ゲートに戻れるかを考慮して移動すること。

 

迷子になったら大変だからだ。

 

良さげなカフェがあったのでここでひと休みしよう。

周りはアメリカンばかりの中,一人異国人のオーラを放っていた。