曇り空で気温は30℃を下回るとの予報だったのに、日差しが出て今日も真夏日になりました。3日続けて蒸し暑い畑で作業をしたら、さすがに息が上がります。学校給食向けジャガイモの注文が急に入って、急遽親方と収穫作業に出たのです。

 

九州地方で雨が続き、産地の長崎が不作で、北海道産が出て来るまでジャガイモが品不足のようです。一方で関東地方は雨が少なく、野菜の出来にその影響が出始めているとニュースが伝えています。全く農業は水物です。

 

帰りに初物のモロヘイヤを頂いたので、今夜は中華スープに入れて貰って栄養補給に努めました。疲労回復には「王様の野菜」モロヘイヤが最適です。枝豆も手に入れようと思っていたのですが、昼前の最後のお客に残っていた1袋を譲りました。

 

汗をかいた後の銷火法は読書に限ります。須賀敦子の「大聖堂」を読んでいたら、セーヌ川左岸の安宿の屋根裏部屋からノートルダム寺院を眺めた話しが出て来ました。それで、私が初めてパリに行った時のことを思い出して、一時暑さを忘れました。

 

もう何度も書いていますが、50年前の旅で、空港からブールバール・サンミッシェルへ地下鉄に乗り、階段を上がって石で構築された街並と舗道を突然目にしたときの衝撃を今でも忘れません。カルチエ・ラタンの安宿の屋根裏部屋からはノートルダムは見えなかったけれど、屋根の連なりに暖炉の細い煙突が無数に並んでいたことを思い出します。