夏至の21日に梅雨入りして以来一日置きに雨と晴れ間がやって来ます。今日は日が照って蒸し暑い真夏日になり、汗をかきかき都心での6月句会に行って来ました。句会場での4時間はクーラーが効いて極楽でしたが、席題で苦吟して頭の芯が疲れました。

 

今月の兼題は、夕凪、海開、竜舌蘭、芝刈、席題は、亀の子、苔の花、漢字題は、像、鴉です。投句18句は以下の通りです。

 

1、麗子像眺めをる日の暑さかな

2、緑蔭のランチを狙いをる鴉

3、亀の子に辛き今年の旱かな

4、伸び上がる杉苔の花木の根道

5、北八(きたやつ)の苔むす岩に花群れて

6、梅雨寒や亀の子に雨降りかかる

7、夏空に騎馬像見上ぐ青葉城

8、鴉よけ西瓜畑に網を張る

9、竜舌蘭咲く慰霊碑を飾るかに      → 竜舌蘭咲くや慰霊碑飾るかに

10、空へ伸ぶ花茎竜舌蘭咲けり

11、夕凪の埠頭さざめくクルーズ船

12、夕凪の甲子園今プレイボール

13、夕凪の瀬戸しまなみはシルエット  → 夕凪や瀬戸大橋のシルエット

14、芝刈の草の匂ひの広場かな

15、芝刈られ開門を待つサッカー場

16、水着買ふもう待ち切れぬ海開

17、海開水平線にヨットの帆

18、星砂の白き浜辺や海開

 

句友との互選では、2、4、10、15の句を抜いて貰いました。宗匠の先輩には、まあくになっているとして、添削の上並選で、4、9、10、13、15、16の句を、特選で14と18の句を採って頂きました。

 

1の句の麗子像は岸田劉生の絵であることが判る様に詠むこととのコメントです。

5の句の北八(きたやつ、北八ヶ岳)のことは誰も知りませんでした。6の句は季重なり、13の句は映像が浮かんでこないとも指摘されました。自分としては、5、7、8、11、12の句が好きですが、誰も採って呉れなかったのが残念です。

 

次回句会は7月22日に開催されます。兼題は、西日、兜虫(甲虫)、百合、海の日です。句会までに梅雨は明けているでしょうか。それより何より、明日は援農に出るので、畑の暑さが心配です。