仲間から貰った落花生の苗を植えたいし、草取りやミニトマトの枝の誘引等やることはいっぱい有ります。でも日差しが強く暑そうだったので畑には出ず、買物に付き合い、夕方涼しくなってからの庭木を剪定した以外は今日も読書三昧で過ごしました。

 

山本夏彦に「再び読んで初めて読む心地がする。・・・突然現れてほとんど名人である。」と言われるまでもなく、向田邦子の文章は何度読んでも新鮮です。今日再読した「眠る盃」という短文は言葉を間違って覚えてしまう話しで、「荒城の月」の「めぐる盃 かげさして」を「眠る盃」と歌ってしまう自分を語っています。

 

歌い納めの「嗚呼荒城の 夜半の月」を「弱の月」と歌って胸がジーンとするとも言っています。私にも同じような覚え違いがありますが、これは誰にでもあることで、内田百閒「汽笛一声」では、鉄道唱歌の第三節品川のところの「海の彼方にうすがすむ 山は上総か房州か」を昔の子供は「臼が住む」と思っていたと記しています。

 

日常の聞き違いまでをこの範疇に入れると、阿川弘之<食味風々録>には多く採録されていて笑わせられます。「墨烏賊」を「スニーカー」、「世の中」を「最中」、「汚職事件」を「お食事券」、・・・、「エドワード・ケネディ」を「江戸川の鰻」と、老化現象ではあるものの、全て食う方に聞き違えていると自嘲しています。この食欲が長生きのエネルギー源だったのでしょう。

 

それはさておきロッテがようやく勝ちました。11連勝の最後の4試合が全て延長戦で疲れがピークに達しているロッテは、昨夜広島の大瀬良投手にノーヒットノーランを許してしまいました。前日のナイターを終えて当日新幹線に4時間乗って試合に臨んだのだから大変でした。その屈辱を今日佐々木朗希投手が晴らしてくれました。